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更新日時 2016年07月03日

 東海道本線 円明寺架道橋 ねじりまんぽ:東海道本線は、東京都千代田区の東京駅から兵庫県神戸市中央区の神戸駅までを結ぶJRの鉄道路線である。米原駅から神戸駅間までは西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。1877年(明治10年)2月5日に京都駅 - 神戸駅間の営業を開始。この時に円明寺架道橋「ねじりまんぽ」も竣工したと推測される。ねじりまんぽ(アーチのレンガが螺旋状に積まれたトンネル)、正式には斜拱渠(暗渠タイプのアーチ橋)と呼ばれている。通常、拱渠等のアーチ部に煉瓦やコンクリートブロックを用いるときは、まっすぐに積むのが普通であるが、鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、アーチ部を斜めにねじって積まれることがあった。斜めに積まれたアーチ内部におて、その景観はかなり奇妙なものとなる。そのためそのトンネルをくぐった時には、タイムマシンに乗ったような不思議な感じを覚える人も多い(ドラえもんの影響?)「ねじりまんぽ」は、日本では約28件ほど確認されており、コンクリートブロック製の六把野井水拱橋を除いてあとは煉瓦拱渠である。なお、コンクリートによる構造物が発達する大正時代以降の構造物には見られない。鉄道の黎明期と煉瓦の黎明期が一致するため、鉄道黎明期の構造物には煉瓦造りの構造物が多く現存する。
ねじりまんぽ
@東海道本線 円明寺架道橋 ねじりまんぽ。
開業:1877年(明治10年)2月5日
場所:京都府乙訓郡大山崎町円明寺佃。
東海道本線 長岡京駅 - 山崎駅間。
2016年06月26日探索。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の東側の坑口。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の東側の坑口から西側坑口方向を見る。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の傾斜角は68度。下部は石積みとなっている。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の水路部の床も煉瓦造りとなっている。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の中央部から東側坑口を見る。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の西側はコンクリート製のカルバートになっている。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」とコンクリート製カルバートの接続部。
@東海道本線 円明寺架道橋「ねじりまんぽ」の西側コンクリート製の坑口。
@明治時代の土木遺産「ねじりまんぽ」田圃や水路・通路があった所に鉄道を横断させたので水路や道路が分断されました。そこで、マンポ(正確には鉄道の橋)を造ってこれまで通りに通れるようにしたというわけです。鉄道と道路が直角に交差するところでは普通に水平に積んでアーチを造っていくのですが、線路と道路(まんぽ)がある角度以上に斜めに交差する場合、このねじりまんぽが施工されました。煉瓦と線路が直角に交差するように煉瓦を積んでいます。結果的に道路側から見るとアーチ部の煉瓦がねじったように見えるのです。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『大山崎町』を掲載」
出典: 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
東海道本線 円明寺架道橋 ねじりまんぽ