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更新日時 2018年02月19日

 ねじりまんぽ:千代ヶ崎砲台は1892年(明治25年)に着工し、1895年(明治28年)に竣工。東京湾要塞に属する沿岸砲台で、28cm榴弾砲3砲座6門が備砲された榴弾砲砲台と15cm臼砲4門、機関砲4門などが備砲された近接防御砲台から構成。千代ヶ崎砲台跡にみられる煉瓦組積法は、イギリス積みで、煉瓦製造元は小菅集治監が主要で有るが、御幸煉瓦製造所の刻印・他も確認されている。千代ヶ崎砲台に使われている煉瓦は、普通煉瓦と焼過煉瓦が用途によって明確に使い分けられ、露天空間に設けられた施設の前面壁、あるいは露天空間と接する隧道の出入口には雨水に対する防水と帯水防止のため焼過煉瓦が採用されている。また、塁道の屈曲している部分には、斜架拱(ねじりまんぽ)といった高度な煉瓦組積法が採用されている。
千代ヶ崎砲台跡
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千代ヶ崎砲台跡の横穴(井戸又は貯水槽)の横穴は主要の隧道に対して、斜めに掘られている為か、入口部分だけだが、「ねじりまんぽ」の様に積まれている。これは、現在30箇所残存する「ねじりまんぽ」の31箇所目としての発見と言える。
O千代ヶ崎砲台跡の横穴の「ねじりまんぽ」部分。
O千代ヶ崎砲台跡の横穴の「ねじりまんぽ」部分。
O千代ヶ崎砲台跡の主要隧道出口。
O千代ヶ崎砲台跡の主要隧道出口部分の煉瓦も斜めに積まれた「ねじりまんぽ」部分。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『横須賀市』を掲載」
出典: 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
千代ヶ崎砲台跡 ねじりまんぽ