更新日時 2022年01月22日

龍 泉 洞
 龍泉洞は日本の岩手県下閉伊郡岩泉町にある鍾乳洞。岩泉湧窟とも言う。総延長約1,200m(日本の洞窟中第62位)。高低差約249mは日本の洞窟中第5位。秋芳洞(山口県美祢市)・龍河洞(高知県香美市)と共に「日本三大鍾乳洞」の一つに数えられる。また、地底湖は龍泉洞地底湖の水として1985年(昭和60年)名水百選のひとつに選定された。実際の全長は2.5km以上とも5km以上とも言われている(平成24年11月現在で3631mまで確認されている)が、1968年(昭和43年)に洞窟探検家が潜水で事故を起こして以来、調査されていないので、あくまでも予測数値である。水深98mの第3地底湖、120m以上ある第4地底湖(未公開)等、全部で7つの地底湖を持っていることで知られている。観光整備工事中の1967年(昭和42年)に龍泉洞入洞口の向かい側に新たに洞窟が発見され、龍泉新洞と命名された。また、その洞内から土器・石器などが多数発見された。トレーサー調査によれば、龍泉新洞は龍泉洞の下流部分にあたるとされるが、実際に水中部を潜り調査したことはない。龍泉洞の水が再度地下に潜り込み、本洞前の清水川の下を「第二の川」のように流れ、龍泉新洞の「泉」で湧いていることが分かっている。龍泉洞の潜流地点から龍泉新洞の「泉」まで、おおよそ5分ほどで到達していると言われる。龍泉洞の水は世界でも有数の透明度を誇っていることで有名であるが、これは、地下深くに潜り込んだ沢の水が、地底湖で湧出するためである。良質の腐植土によって濾過され、また、地中の石灰質を多く溶かし込んでいるので、味がしっかりとしたものとなっている。最近では、同じ岩泉町内の安家洞が日本で最長の洞窟であるとされ、龍泉洞はそれほど注目されていないが、その美しさゆえにデート・スポットとして、関東や近隣の都市から自動車で多くの男女がやってくる。
@龍泉洞入口。YouTube動画リンク
@龍泉洞入口。
@龍泉洞内部。観光用に整備されている。板の下は洞内河川。
@龍泉洞の長命の淵。
@龍泉洞の洞内河川。
A龍泉洞の観光洞。
 A龍泉洞の百間廊下。左の壁は開かずの間?洞窟の奥へ向かって続くこの直線的な通路は、断層に沿って形成されました。昔、龍が通ってこの細長い道ができたという逸話もあります。龍泉洞が現在の様に観光地として開発されていなかった頃には、若者たちが松明をかざし、舟を漕ぎ、洞窟奥の上流へ探検した出発地点でした。
A龍泉洞の観光洞。
A龍泉洞の観光洞。
A龍泉洞の洞内河川。
A龍泉洞の玉響の滝。
A龍泉洞の気温は10.9℃、湿度94.7%。
A龍泉洞の洞内河川。
A龍泉洞の洞内河川。
B龍泉洞の観光洞。
B龍泉洞の洞内河川。
 B龍泉洞の龍の淵。こにある岩の形が龍の頭の形に似ていることから名付けられました。最深部で10mほどの水深があります。
B龍泉洞の竜宮の門。
B龍泉洞の鍾乳石。
B龍泉洞の下部へ降りる階段。
B龍泉洞の長命の泉。一口飲むと3年長生きするという古い言い伝えにちなんで名付けられました。
B龍泉洞の気温は12.6℃、湿度94.6%。
B龍泉洞の地底湖。
 B龍泉洞の蝙蝠穴。龍泉洞の中にはウサギコウモリをはじめとした5種類のコウモリが生息しています。1つの洞内に5種類ものこうもりが生息しているのは、日本でも珍しいとされています。この穴の奥には、そんなコウモリたちがおびただしい数住んでいます。
 C龍泉洞の亀岩。こ平たい亀の甲の形に似た亀岩は地盤の強い龍泉洞では珍しい、落盤によってできた自然の造形物です。
C龍泉洞の鍾乳洞。ロープが垂れ下がっている。SRTを使用して登りたい。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の洞穴ビーナス。
C龍泉洞の地蔵岩。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の石筍。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の鍾乳石。
C龍泉洞の観光洞。
D龍泉洞の守り獅子。
D龍泉洞の洞穴のカーテン。
D龍泉洞の観光洞。
D龍泉洞の鍾乳洞。
 E龍泉洞の地底湖。水深35m。龍泉洞は昔から大量の水が湧く底知れない洞窟として知られていましたが、なかなか中には入れませんでした。龍泉洞探検は1920年代から始まり、やがて小舟を浮かべての観光も行われるようになりました。1959年、この地底湖の上の崖からゴムボートを降ろして第一地底湖の調査が行われました。
E龍泉洞の洞内河川。
E龍泉洞の鍾乳洞。
E龍泉洞の観光坑道。
 E龍泉洞の地底湖。水深38m。この地底湖は、1962年越智研一郎氏による潜水調査で発見されました。龍泉洞の地底湖の水は、北に広がる森林地帯から集まったものだとわかっています。水の集まる最も遠い地点は直線距離で14kmも離れていて、集水面積はおよそ43kuです。
 E龍泉洞の地底湖。水深98m。この第三地底湖は、1967年の潜水調査で発見されました。現在、ここが観光コースの最終地点になっています。この奥にはさらにいくつかの地底湖が確認されていて、現在も調査が進められています。
E龍泉洞の鍾乳洞。
F龍泉洞の観光洞。
F龍泉洞の観光洞。
G龍泉洞の鍾乳洞。
G龍泉洞の観光洞。
 G龍泉洞の三原峠。観光コースの中で最も高い位置にあり、地底湖の水面からの高さはおよそ35mあります。
G龍泉洞の観光洞。
G龍泉洞の鍾乳石。
G龍泉洞の鍾乳石。
 G龍泉洞の地底湖(第一地底湖展望台より)第一地底湖が上からのぞける展望台です。天井にはつらら石などの鍾乳石群が広がります。昔からよくポスターなどの撮影箇所となる場所です。
G龍泉洞の鍾乳石。
F龍泉洞の出口。
H龍泉洞の出口方面の写真展。
 H龍泉洞のお酒熟成。繁忙期の一方通行の際は、このトンネル出口が観光コースの出口となります。この通路には岩泉町の山ぶどうを使用して作られたワイン「宇霊羅」が出荷までの間貯蔵、熟成されています。
I龍泉洞の出口。
I龍泉洞の出口。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『岩泉町』を掲載」
出典: 龍泉洞