更新日時 2014年08月14日
大井川鐵道株式会社(おおいがわてつどう)は、静岡県に路線を有する名鉄グループの中小私鉄である。略称は大鐵(だいてつ)。鉄道路線は大井川本線と、中部電力から運営受託している井川線(南アルプスあぷとライン)を有する。大井川本線は蒸気機関車 (SL) の動態保存、井川線は日本唯一のアプト式鉄道として知られる。元々は大井川鉄道という会社名であったが、2000年10月1日に子会社の大鉄技術サービスを存続会社とする形で合併し、その翌日、大井川鐵道と商号を改称した。「鉄」を旧字体の「鐵」にしたのは、「鉄は『金』を『失』うと書き縁起が悪いから」だといわれている(わたらせ渓谷鐵道、真岡鐵道、和歌山電鐵などと同様である)日本で初めて蒸気機関車の動態保存を始めた鉄道として名高く、現在でもほぼ毎日運転されている。また、蒸気機関車の保存運転を行っている縁から、1977年12月19日にスイスのブリエンツ・ロートホルン鉄道と姉妹鉄道提携を結んでいる。1996年8月10日に沿線の金谷町(現島田市)がブリエンツ村と姉妹都市提携を結んだのも、この縁によるものである。1986年1月25日には台湾の阿里山森林鉄道とも姉妹鉄道提携を結んでいる。 | |
大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン) 千頭駅 - 川根両国駅 - 沢間駅 - 土本駅 - 川根小山駅 - 奥泉駅 - アプトいちしろ駅 - 長島ダム駅 - ひらんだ駅 - 奥大井湖上駅 - 接岨峡温泉駅 - 尾盛駅 - 閑蔵駅 - 井川駅 1990年10月2日廃止区間:川根市代駅 - 大加島(仮)駅 - 川根唐沢駅 - 犬間駅 - 川根長島駅 1971年4月1日廃止区間:井川駅 - 堂平(貨)駅 |
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@千頭駅(せんずえき)は静岡県榛原郡川根本町千頭にある、大井川鐵道の駅である。寸又峡温泉への玄関口となっている。駅の海抜は299.8mである。 | |
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@頭端式ホームの地上駅である。 駅舎は北側にあり、中部の駅百選に選ばれている。 また、駅付近は広大な車庫にもなっている。 金谷よりのところに手動の転車台があり、蒸気機関車の向きを変えることができる。構内に土産屋もある。大井川本線のホームと井川線のホームは別々になっており、改札を通して行き来が可能となっている。 | |
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A川根両国駅(かわねりょうごくえき)は、静岡県榛原郡川根本町千頭にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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A相対式2面2線のホームを持つ地上駅。ホーム横の2本の線路は側線・留置線である。駅員配置駅であるが、旅客扱い業務は行なわない。井川線の車両の整備を行う、両国車輌区を併設する。 | |
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Aかつては千頭駅から当駅近くまで貨物専用線が井川線と並行しており、複線のようになっていたが、1960年代後半には遊休施設となっていた。これを活用して、1970年から蒸気機関車の運行が開始された。これが大井川鐵道の蒸気機関車動態保存のルーツである。 | |
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A千頭駅近くの道路拡張に支障することから、千頭駅から当駅までの専用線は廃止されることになり、1989年(平成元年)11月26日限りで当該専用線による運行は廃止された。 | |
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A川根両国駅(かわねりょうごくえき) | |
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A川根両国駅(かわねりょうごくえき) | |
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B沢間駅(さわまえき)は静岡県榛原郡川根本町千頭にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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B単式1面1線のホームを持つ、地上駅。 元々は対面式の交換駅であった。 昭和44年までは千頭営林署の森林軌道がここで分岐し寸又峡・大間へ向かって伸びていた。その遺構が駅南側に残っている。 | |
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B沢間駅(さわまえき) | |
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B沢間駅(さわまえき) | |
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C沢間駅−土本駅間の踏切。 | |
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D沢間駅−土本駅間の鉄橋。 | |
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D沢間駅−土本駅間の鉄橋を渡る井川線(南アルプスあぷとライン) | |
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E土本駅(どもとえき)は、静岡県榛原郡川根本町奥泉にある大井川鐵道井川線の駅。 | |
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E単式ホーム1面1線の地上駅。無人駅である。 | |
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E全列車がDD20形ディーゼル機関車が推進・牽引する客車列車によって運行される。旅客列車においては、連結器の負担軽減および、損傷時のリスクを考慮して、重量物である機関車は常に麓側の千頭側に連結され、井川側には常にクハ600形が連結される。クハ600形から機関車を制御するため、井川線で運用されるすべての客車・cトキ200形・cワフ0形には制御回路が引き通されている。 | |
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F川根小山駅(かわねこやまえき)は静岡県榛原郡川根本町奥泉にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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F大井川水系電力発祥の地 日英水電(株)小山発電所跡。ここは明治43年(1910年)につくられた出力1400Kwの発電所跡です。当時、日英水電(株)がここ上川根村小山地点の大きく湾曲した付け根部分(通称:牛の頚)に水路トンネルを掘り25mの落差を得て大井川水系に初めて発電所を建設しました。この発生電力は遠く島田・相良・浜松方面へも送電されこの地域は大正2年頃から電灯の恩恵に浴しました。以降昭和11年(1936年)約10Km下流に大井川発電所(出力6820Kw)がつくられるとともに26年間の発電の重責を全うして廃止となりました。なおダム水路発電所としては中部5県下で最初の発電所で有りました。 | |
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F相対式2面2線のホームを持つ交換可能駅で側線を備える地上駅。 | |
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F川根小山駅(かわねこやまえき) | |
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G奥泉駅(おくいずみえき)は静岡県榛原郡川根本町奥泉にある大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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G奥泉駅は島式ホーム1面2線のホームを持つ、交換可能駅。線路沿いに商店などが並ぶ狭い道があり、駅舎はこの道を線路とはさんだ反対側にある。改札口は道からホームへ通じる階段部分にある。トイレは待合室の奥にウォシュレット付きがあり、駅前広場(駅舎を出て階段を上ったところ)に水洗式がある。(左上写真) | |
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G奥泉駅(おくいずみえき) | |
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Hアプトいちしろ駅(あぷといちしろえき)は静岡県榛原郡川根本町梅地にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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H単式1面1線のホームを持つ。 | |
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Hトイレは駅舎とホームにある。 | |
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H大井川鐵道井川線は1990年にアプトいちしろ〜長島ダム間の路線付替えによりアプト式運転区間が完成し、その区間での補機として1989年に日立製作所で製造された電気機関車がED90形である。各ボギー台車内にラック歯車を持ち、走行用のHS-22228形電動機4基を持つほかにラック歯車用の電動機を2基搭載している。ED901, 902, 903の3両が在籍している。 制御方式は抵抗制御で、制動装置は発電ブレーキを常用し自動空気ブレーキ、保安空気ブレーキ、ラックホイール用ばねブレーキ、非常短絡発電ブレーキ等による多重系統で安全には万全を期している。また、過速度検知装置 (OSR) が装備されており、降坂時は19km/hを超過すると非常ブレーキが作動する。 | |
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H市代吊橋は、昭和11年大井川電力(株)が大井川ダムの建設に伴い、木材の流送を保証するため、鉄道用吊り橋として建設された。昭和29年鉄道を井川まで延長する際ルートが変更となり、市代吊橋は道路橋となった。それ以前、昭和8年寸又峡に飛龍橋・昭和10年本土に三又橋が鉄道用吊り橋として建設されたが、これらは戦後永久橋に改築されたため、残っているのは市代吊橋だけである。若干の改造は行われているが、鉄道用吊橋の構造を良く残し、橋梁の歴史を語る重要な吊橋である。 | |
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H1959年(昭和34年)8月1日 川根市代駅として開業。現在の位置より奥泉駅寄りにあった。1990年(平成2年)10月2日 長島ダム建設に伴う新線上に移転し、アプトいちしろ駅に改称。看板が廃棄場に・・・ | |
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Hアプトいちしろ駅から長島ダム駅付近の旧線のトンネルは遊歩道として整備されており、ミステリートンネルの愛称がつけられている。照明はなく、歩行には懐中電灯等が必要である。(懐中電灯は、長島ダムふれあい館やアプトいちしろ駅等で貸出を行っている) | |
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Hダム建設に伴う廃線跡。 | Hレールが見える。 |
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Hダム建設に伴う廃線跡。 | |
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Hコウモリが・・・今回は2匹だったので怖くない。 | Hダム建設に伴う廃線跡。 |
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Hダム建設に伴う廃線跡。 | |
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Hアプトの勾配。 | Hダム建設に伴う廃線跡。 |
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Hダム建設に伴う廃線跡。 | |
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Hダム建設に伴う廃線跡。 | |
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H大加島仮乗降場(おおかしまかりじょうこうじょう)は、静岡県榛原郡本川根町(現:川根本町)にあった大井川鉄道(現:大井川鐵道)井川線の仮乗降場である。長島ダム建設に伴う井川線の路線変更により廃駅となった。現在の長島ダム直下に位置していた。 | |
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H大井川鐵道井川線は1990年にアプトいちしろ〜長島ダム間の路線付替えによりアプト式運転区間が完成し、その区間での補機として1989年に日立製作所で製造された電気機関車がED90形である。各ボギー台車内にラック歯車を持ち、走行用のHS-22228形電動機4基を持つほかにラック歯車用の電動機を2基搭載している。ED901, 902, 903の3両が在籍している。制御方式は抵抗制御で、制動装置は発電ブレーキを常用し自動空気ブレーキ、保安空気ブレーキ、ラックホイール用ばねブレーキ、非常短絡発電ブレーキ等による多重系統で安全には万全を期している。また、過速度検知装置 (OSR) が装備されており、降坂時は19km/hを超過すると非常ブレーキが作動する。 | |
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Hアプトいちしろ駅(あぷといちしろえき) | Iアプトの急勾配。 |
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Iアプトの急勾配。 | |
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I電気機関車(ED90)-機関車(DD20)-客車-客車-制御客車(クハ600) 下りはED90が1台。 | |
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I電気機関車(ED90)-機関車(DD20)-客車-客車-制御客車(クハ600) | |
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I電気機関車(ED90)-電気機関車(ED90)-機関車(DD20)-客車-客車-制御客車(クハ600)登りはED902台。 | |
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J上の小屋の部分でED90が切り離される。 | J長島ダム。 |
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K長島ダム駅(ながしまだむえき)は静岡県榛原郡川根本町犬間にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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K相対式2面2線のホームを持つ。アプト式機関車用の留置線を有する。 | |
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K長島ダム駅(ながしまだむえき) | |
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Kホームからは長島ダムの巨大な姿と、アプト式区間の急勾配を眺望できる。 | |
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Lひらんだ駅(ひらんだえき)は、静岡県榛原郡川根本町犬間にある大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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L元々「平田」(ひらんだ)と書くが、難読であり、平仮名にして採用された。 夏場は、蜂が多く発生する為、危険である。 | |
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L単式1面1線のホームを有する地上駅。 | |
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M奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)は、静岡県榛原郡川根本町犬間にある大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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M単式1面1線のホームを持つ。ホーム上には、Happy Happy Bellという鐘がある。 | |
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Mレイクコテージ奥大井(ホームからすこし上ったところ) | |
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Mレインボーブリッジ(この駅を挟んだ井川線の2つの鉄橋) | |
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M大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅 - 接岨峡温泉駅間。 | |
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M大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅 - 接岨峡温泉駅間。 | |
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M大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅 - 接岨峡温泉駅間。 | |
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M大井川鐵道井川線の奥大井湖上駅 - 接岨峡温泉駅間。 | |
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MNo.22トンネル。 | MNo.23トンネル。 |
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N接岨峡温泉駅(せっそきょうおんせんえき)は静岡県榛原郡川根本町犬間にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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N島式1面2線のホームを持つ。構内の千頭寄りには車庫があり、かつて車両の夜間滞泊が行われた際に使用されていた。 | |
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N1959年(昭和34年)8月1日 川根長島駅として開業 。1990年(平成2年)10月2日 長島ダム建設に伴う新線開通と同時に接岨峡温泉駅に改称 。 | |
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N付近には接岨峡温泉の集落(長島集落)が広がる。かつてこの集落は現在地より低い谷底に位置していたが、長島ダム建設に伴い元の場所が水没することになったため、駅付近に移動してきたものである。これを契機に駅名も従来の川根長島駅から接岨峡温泉駅に改称している。 | |
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N機関車(DD20)-客車-客車-客車-制御客車(クハ600) | |
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O井川線の切符。 | O尾盛駅へ向けて走る井川線。 |
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Oトンネル内を通過。 | O奥に尾盛駅が見える。 |
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P機関車(DD20)-客車-客車-客車-制御客車(クハ600) | |
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P尾盛駅(おもりえき) 機関車(DD20)-客車-客車-客車-制御客車(クハ600) | |
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P尾盛駅(おもりえき)は静岡県榛原郡川根本町犬間にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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P単式1面1線のホームを持つ地上駅 。使用されていないホーム上の建物は、待合室ではなく倉庫。 | |
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P1日の平均乗降客数は限りなく0人に近い。 骨が置いてあるここで遭難したら・・・ | |
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P駅周辺に民家は無く、その上駅に通じる車道も1つも無い。このため鉄道でしかこの駅へ来ることはできない。そのため、一部の鉄道ファンに日本で最も理想的な秘境駅といわれている。井川線の車内放送によると、かつてはダム建設関係者のために周辺に宿舎多数や小学校もあり、医師も常駐していた。 | |
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P南アルプス南部の雄峰、大無間山から、前無間山、風不入(かぜいらず)などを通り、尾栗峠を経由してこの駅に降りるルートもある。現在はもちろん廃道だが、通の登山者によって多少歩かれているらしい。 | |
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P実質的な利用客は皆無と考えられるが、当駅は中部電力によるダム建設に伴う補償として設置された経緯があるため、廃止を免れられている。 | |
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Q日本の私鉄では橋の高さが最も高い「関の沢鉄橋」がある。川底からの高さはおよそ100m。 鉄橋上では、列車は観光のため徐行運転を行う。 | |
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R閑蔵駅(かんぞうえき)は静岡県静岡市葵区井川にある、大井川鐵道井川線の駅である。 | |
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R相対式2面2線のホームを持つ地上駅、交換可能駅である。駅舎はなく、井川側に待合室がある。 | |
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R閑蔵駅(かんぞうえき) | |
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S井川駅(いかわえき)は静岡県静岡市葵区井川にある大井川鐵道井川線の駅である。標高は686mで、静岡県の鉄道駅では最も標高が高い。 | |
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S単式1面1線のホームを持つ地上駅。ホームは駅舎から見て左カーブを描いており、ホーム途中からは留置線が分岐している。 | |
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Sホーム手前で、堂平までの貨物線が右方向に分岐している。 | |
大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)乗車記録 廃線探索 井川線 | |
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