ローカル線の旅 くしろ湿原ノロッコ号

更新日時 2010年07月18日

 くしろ湿原ノロッコ号(くしろしつげんノロッコごう)とは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が釧網本線釧路駅 - 塘路駅・川湯温泉駅間にて1989年より運行している、トロッコ列車(臨時列車)である。主に、ゴールデンウィーク時期に釧路 - 塘路間1日1往復、夏には同区間を1日2往復運行する。また、秋には「くしろ湿原紅葉ノロッコ号」として、釧路 - 川湯温泉駅間を1日1往復運行する。釧網本線は釧路湿原を縦断するように線路が敷設されている。そのため、釧路川との接近や、岩保木水門を見ることができ、また、野生動物に出会うことがある。その際には列車を減速または停止させることがある。また、観光列車であるため、見どころでは車内アナウンスによるガイドが行われている。
停車駅 釧路 - 塘路間運転時
釧路駅 - 東釧路駅 - 釧路湿原駅 - 細岡駅 - 塘路駅
 釧路駅(くしろえき)は、北海道釧路市北大通14丁目5にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅。駅番号はK53。釧路市の代表駅で北海道旅客鉄道釧路支社が置かれている。道内で現存する最後の民衆駅であり、駅舎はかつての札幌駅旧駅舎(4代目)に似た作りをしている(建設当初の外壁カラーは札幌駅と同じブルーであった)。
 釧路駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線で3面5線を持つ地上駅。単式ホーム側に駅舎がある。特急「スーパーおおぞら」は1番のりば発着となっている。1~3番のりばにはエスカレータが設置されている。かつては雄別鉄道が発着する6番線も存在したが現在はホームは撤去され、ホームへの地下道も閉鎖されている。
釧路駅の狸。 太平洋炭礦の海底炭。
くしろ湿原ノロッコ号の始動開始です。
 牽引機関車:DE10 1660。客車:50系客車改造のオハ510-1、オハテフ500-51、オハテフ510-1、オハテフ510-2、オクハテ510-1の5両編成である。オクハテ510-1には、機関車を遠隔操縦する運転台が設けられており、折り返し列車は推進運転となる。
牽引機関車:DE10 1660の運転台。
くしろ湿原ノロッコ号のマーク。 釧路-塘路間のサボ(サイドボード)
 3号車のカウンターで乗車記念品や弁当、お土産品の車内販売を行っている。くしろ湿原ノロッコ号のストラップと缶酎ハイ、くしろ湿原ノロッコ号のちょろQ、絵はがきを買いました。
お弁当の準備も万全です。でも出発前には食べてしまいました(笑)
それでは釧路駅を出発です。
釧路川を渡ります。くしろ湿原ノロッコ号車内より撮影。
釧路川を渡る釧路川橋梁。根室本線の撮影の名所です。
 東釧路駅(ひがしくしろえき)は、北海道釧路市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅。駅番号はB54が釧網本線の駅として付番される(花咲線は駅番号なし)。電報略号はヒク。かつては釧路臨港鉄道の接続駅としての役割があった。東釧路駅構造は1面2線の島式ホームを持つ地上駅。駅舎とホームは構内踏切で結ばれている。主に1番のりばを釧網本線、2番のりばを根室本線(花咲線)が使用している。釧路駅管理下の無人駅となっている。ウグイス色の屋根の駅舎は、戦後に形成された住宅街とは反対の北側にあり、連絡用の歩行者用陸橋が釧路側に設けられているが、アクセスが不便である。またホームは島式で、駅舎から構内踏切で渡らなければならない程離れた位置にある。
 現在では構内南の臨港鉄道側敷地は全て撤去されて宅地化され、北のJR側敷地も貨物線が全て撤去されて島式ホーム1面2線だけになっている。また、天寧貨物線跡や土場跡も殆んど痕跡が判らない程に草生している。この0キロポストは釧網本線の0キロポスト。
釧網本線の東釧路駅 - 釧路湿原駅間。東側の別保川。
くしろ湿原ノロッコ号の車窓と車内風景。ほぼ満席に近い状態ですね。(指定席5号車)
 釧網本線沿いに釧路川が流れています。釧路川(くしろがわ)は、北海道東部を流れ太平洋に注ぐ一級河川。釧路川水系の本流である。下流部の両岸には日本最大の湿原である釧路湿原を形成している。北海道川上郡弟子屈町の屈斜路湖に源を発し、弟子屈町や標茶町の市街地を南へ流れ、日本最大の湿原である釧路湿原の中に入る。釧路郡釧路町の岩保木地点からは、人工河川である「新釧路川」となり、釧路市釧路港の東港区と西港区の間から太平洋に注ぐ。高低差が少ないため一級河川には珍しく釧路川本流にはダムが設置されていない。
釧網本線の東釧路駅 - 釧路湿原駅間。東側。
 私はツアーには参加していませんが、ツアー参加者用の乗車記念パネルをツアーの添乗員さんに頼んで撮影してもらいました(笑)
釧網本線の東釧路駅 - 釧路湿原駅間。東側。
 岩保木水門(いわぼっきすいもん)は、北海道釧路町において釧路川を仕切る水門である。人工河川である「新釧路川」と旧流路である「釧路川」の分岐点にある。1931年竣工の旧水門(運用終了)と1990年竣工の新水門(運用中)の二つが存在し、釧網本線を走る車中からも見ることができる。なお、水門の名前ともなった地名「岩保木」の由来は、アイヌ語の「イワ・ポキ」(山の下)から。もともと釧路川は釧路市街を流れ、釧路港で海に注いでいた。そのため、ひとたび洪水が起きると釧路市街は大きな被害を受け、港湾は川によってもたらされる土砂に悩まされることになった。特に1920年8月の洪水の被害は大きく、釧路市街は一週間以上も水没する結果となった。それをきっかけにして、翌年から阿寒川の付け替えや、新釧路川の開削をはじめとする大規模な河川改修が行われ、1931年に新たに本流となった新釧路川と旧流路との分岐点に岩保木水門が設けられた。もともとは釧路川(旧流路)を使った木材の運搬のためにも利用される予定だったと言われているが、同時期に釧網線(現在の釧網本線)が開業し、木材輸送は鉄道によって行われたため、岩保木水門は完成から一度も開けられていない。このため、分岐点の付近は川底が干上がってしまい、旧流路も川の流れも止まっている。現在では、旧水門そのものが歴史的建造物や夕日の名所として観光スポットになっているほか、釧路川を下るカヌーの発着ポイントとして利用されている。
 釧路湿原駅(くしろしつげんえき)は、北海道釧路郡釧路町字達古武にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅。駅番号はB56。駅名は、釧路湿原に立地していることに由来する。
 釧路湿原駅構造は1面1線の単式ホームの地上駅。釧路駅管理の無人駅である。広大な湿地と山しか存在しない大自然真っ只中の駅。多くの乗客が観光目的である。
釧路湿原駅。
釧網本線の釧路湿原駅 - 細岡駅間。東側。
釧網本線の釧路湿原駅 - 細岡駅間。西側。
釧網本線の釧路湿原駅 - 細岡駅間。東側。
 細岡駅(ほそおかえき)は、北海道釧路郡釧路町字達古武にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅。駅番号はB57。電報略号はホヲ。アイヌ語で付近一帯を「タプコプ」(たんこぶ山)と呼称していたが、釧路川の左岸に「細い岡」が連なっていることから、それをとって駅名としたもの。なお鉄道建設の際の監督官が「細岡」という人で、その姓をとったという説もある。
細岡駅構造は1面1線の単式ホームの地上駅。釧路駅管理の無人駅である。
釧網本線の細岡駅 - 塘路駅間の釧路湿原。東側の達古武沼方向。
釧網本線の細岡駅 - 塘路駅間の釧路湿原。東側の達古武沼方向。
釧網本線の細岡駅 - 塘路駅間。
釧網本線の細岡駅 - 塘路駅間。廃屋が見える。
くしろ湿原ノロッコ号が釧路川に一番近づく撮影のポイント。
釧路川を下るカヌー。
 釧網本線の細岡駅 - 塘路駅間。廃屋が見える。
 関係のないツアーの添乗員さんにお願いして撮影してもらいました(笑)左背中を向けているのが添乗員さん。忙しそうに予定を確認していました。
 塘路駅(とうろえき)は、北海道川上郡標茶町にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB58。電報略号はトロ。塘路駅(とうろえき)は、北海道川上郡標茶町にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB58。電報略号はトロ。駅名は、アイヌ語の「ト・オロ(沼のある所)」に由来する。「沼」とは塘路湖を指す。
 釧路湿原の東に位置する塘路湖は、周囲18km、 面積6.3平方kmで釧路湿原最大の湖で、駅はこの湖近くにある。湖の周辺には森や湿原が残っており、ワカサギや鯉など豊富な魚を育んでいるほか、タンチョウやアオサギ・オジロワシなど貴重な生物が垣間見られることでも有名な駅。蒸気機関車牽引列車「SL冬の湿原号」、トロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」が運行され、釧路川のカヌー下りの始発駅にも近いため一年中観光スポットとして国内、海外からの観光客が多い駅。映画「仔鹿物語」のロケ地でもある。
 塘路駅構造は相対式2面2線ホームの地上駅。釧路駅管理の無人駅。夏の「くしろ湿原ノロッコ号」運転期間には釧路駅から駅員が派遣され、当日分の乗車券とノロッコ号指定券の発売を行うことがある。駅舎内には「ノロッコ&8001」という名前の喫茶店が併設されている。店内には、様々な鉄道部品が飾られているほか、食器・カップ類は実際に「トワイライトエクスプレス」でも使われているものが出される。
塘路駅周辺の観光案内板。
塘路駅にてくしろ湿原ノロッコ号を撮影。
塘路駅にてくしろ湿原ノロッコ号を撮影。
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