更新日時 2013年08月16日

ローカル線の旅 若桜鉄道
 若桜鉄道株式会社は、鳥取県で旧国鉄特定地方交通線を引き継いだ若桜線を運営している鳥取県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は鳥取県八頭郡若桜町に所在。若桜鉄道は、2009年1月20日に臨時株主総会を開催し、上下分離方式を採用することを決めた。同年4月1日をもって若桜鉄道が所有する線路、駅施設等を若桜町および八頭町に譲渡し、両町が第3種鉄道事業者として施設を保有管理、若桜鉄道が第2種鉄道事業者として車両や乗務員を保有して運行を行うこととした。これは、転換時に積み立てられた赤字補填基金が2008年度末に枯渇することが明らかになったため、若桜町、八頭町及び若桜鉄道は法定協議会を開催して、今後の若桜線の運営改善方策の策定を行った。その結果、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の規定に基づき、国土交通省に鉄道事業再構築実施計画の認定について申請し、2009年3月13日付けで認定されたものである。
若桜鉄道 若桜線
郡家駅 - 八頭高校前駅 - 因幡船岡駅 - 隼駅 - 安部駅 - 八東駅 - 徳丸駅 - 丹比駅 - 若桜駅
 若桜駅(わかさえき)は、鳥取県八頭郡若桜町若桜にある、若桜鉄道若桜線の駅。若桜線の終着駅で、若桜鉄道の本社・車庫がある。鳥取県最東端の駅。
 若桜駅構造は車止めに向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅で、側線も敷設され、夜間滞泊がある。木造駅舎を持つ。駅舎内に若桜鉄道の本社が置かれていると共に図書コーナがあり 列車を待つ間に本を読む事ができる。この本は、降車時に乗務員に返却する事を条件に 列車内に持ち込む事ができる。唯一の社員配置駅で、窓口で乗車券(硬券)やグッズ等を発行・販売している。不在時は車内精算。また、改札外に男女別の水洗式便所が設置されている。
 WT3000形(3004)WT2500形が更新工事の施工により改番されたもの。エンジンの出力アップ(DMF13HS (250PS) からDMF13HZ (330PS) に交換)、外板塗装の変更、台車交換(車輪直径を762mmから860mmに変更)が実施されている。車輌側部にサボが装備されている。最高速度は95km/h。ブレーキ装置はDE1A式自動空気ブレーキを搭載している。古いもので1987年に製造されたものがある。定員は116人。トイレは設置されていない。
 ①12系 : 元JR四国の客車。若桜鉄道へは、2011年にオロ12形2両、スロフ12形2両の計4両がJR四国から譲渡された。
 協三工業製10t動車(ロータリーラッセル車)。機械番号06-28-01-256。私の持っているディーゼル機関車(機械番号06-28-01-245:昭和51年製造)と同じ形式です。屋根の形状が角張っていて、ポッポの丘(機械番号06-28-01-258:昭和57年製造)と同じ屋根の形状です。私の持っているディーゼル機関車より機械番号から推測すると製造年月日は新しそうですね。屋根が角張っている方が後期形ですね。(06-28-01-249:昭和52年製造)(06-28-08-146:昭和54年製造)
 構内には蒸気機関車 (SL) を運転するための設備がいくつか残っており、個人が転車台の修復を行ったことをきっかけに若桜駅SL保存会が結成された。2007年(平成19年)8月8日に蒸気機関車C12 167を兵庫県多可町より譲り受け、保存活動を行っている。機関車の見学などで構内に入るには、入構券(大人300円・小人無料)が必要。運転台内部の見学も可能となっている。また、夏休みなどで時々SLの復活運転(走行に際しては石炭と水ではなく圧縮空気を用いている)が行われることがある。
若桜駅構内。 保線用の軌道車両とトロッコ。
若桜駅構内の機関車転車台。
機関庫。 蒸気機関車の車輪。
 C12 167号機 : 若桜駅構内にて保存されている蒸気機関車。圧縮空気で走行可能で運転体験(後述)ができる。若桜鉄道では観光列車として本線走行させる計画を立てている。国鉄C12形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。軸重制限のある簡易線規格路線用の小型軽量な機関車として設計され、本形式からテンダー式のC56形が派生した。
 DD16 7号機 : かつて鉄道総合技術研究所国立研究所内で実験・試験を実施する際の車両移動用入換機として使用されていた。陸送により2012年12月20日に若桜駅へ搬入された。当時、国鉄はディーゼル機関車による無煙化を進めていた。しかし、軌道構造の弱いローカル線(簡易線)では軸重が12tに制限されているので、DD13形やDE10形は入線できないか、たとえ入線できても大幅な速度制限を受けたため、蒸気機関車のC12形やC56形が依然として運用される結果になった。そこで、これらの下級線区に残存した蒸気機関車の置き換え用として、簡易線向け設計のDD16形が開発されることになった。1971年から1975年にかけて国鉄長野工場(現・長野総合車両センター)・日本車輌製造・川崎重工業で65両が製造された。
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