更新日時 2013年01月27日

 下久保ダム(しもくぼダム)は群馬県藤岡市と埼玉県児玉郡神川町にまたがる、一級河川・利根川水系神流川(かんながわ)に建設されたダムである。独立行政法人水資源機構が管理する多目的ダムで、堤高129.0メートルの重力式コンクリートダム。首都圏の水がめである利根川水系8ダムの一つであり、規模としては矢木沢ダム(利根川)に次ぐ大規模なダムである。また、烏川流域のダム群の中では最も規模が大きい。ダム湖は河川名を採って「神流湖」(かんなこ)と命名され、2005年(平成17年)に当時の鬼石町の推薦によって財団法人ダム水源地環境整備センターが選定する「ダム湖百選」に選ばれている。ダムは上流側に向かってアルファベットの「L」字型に折れ曲がっているが、これは貯水容量を確保するには現在の高さにしなければならなかったが、通常の設計では技術的な問題があったことによる。このため埼玉県側に高さ73.0メートルの補助ダムを設け、結果的に「L」字型の特徴的なダムとなった。補助ダムの岩盤は透水性が高かったため水を遮断する措置が必要となり、上部をアスファルト、下部をコンクリートで舗装した遮水壁で水を遮っている。ロックフィルダムに似た工法である。また。完成後貯水池深層部からの取水による冷水問題が起きたため、対策として貯水池表面の日光で温まった水を取水する「表面取水設備」を1977年(昭和52年)に設置している。
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 129.0 m 堤頂長 605.0 m 堤体積 1,345,000立米 流域面積 322.9平方q 湛水面積 327.0 ha
総貯水容量 130,000,000 立米 有効貯水容量 120,000,000 立米
利用目的 洪水調節・不特定利水・ かんがい・上水道・ 工業用水・発電
事業主体 水資源機構 電気事業者 群馬県企業局
発電所名 (認可出力) 下久保発電所  (15,000kW) 下久保第二発電所  (270kW)
施工業者 熊谷組・間組 着工年/竣工年 1959年/1968年
独立行政法人水資源機構 下久保ダム
神流湖上流より下久保ダムを見る。
貯水率が56%前後です。
積雪がまだ残っています。
神流湖からL形の下久保ダムを見る。
下久保ダム堤頂道路から下流側を見下ろす。
下久保ダム堤頂道路から下流側を見下ろす。
ダムの堤頂道路。
下久保ダムはL形に曲がっているために堤頂道路もL形に曲がっている。
オリフイス型ラジアルゲートの巻き揚げ機。この日は点検を行っていた様だ。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
独立行政法人水資源機構 下久保ダム