更新日時 2016年01月03日

廃線探索 王滝森林鉄道
 王滝森林鉄道は木曽森林鉄道の林野庁長野営林局管内の長野県の木曾谷の国有林の運材のため運行していた森林鉄道の一部で、木曾谷には最盛期に10営林署が存在し、各署が1,2線の森林鉄道を保有していた。中でも上松運輸営林署管内の小川森林鉄道と王滝森林鉄道は規模も大きく、かつ比較的最近まで残っていたことから全国の森林鉄道の中でも高い知名度を誇っている。最盛期には、木曽森林鉄道の路線の総延長は400Kmにものぼっていた。 しかし、道路が整備されてトラックが木材の輸送を担うようになってから姿を消していった。木曽ヒノキを有する木曽谷の林業は、中央西線開通(明治43年)によって木材搬出を従来の川狩りから森林鉄道による伐木運材に変わりました。木曽谷の森林鉄道は、大正2年に着工された小川森林鉄道(上松町)が最初です。王滝森林鉄道は、大正6年から12年までの7年間に第1期線として経費21万余円の工費で、小川森林鉄道の鬼淵(おにぶち)停車場より氷ヶ瀬(こおりがせ)に至る25,362mを敷設しました。その後、白川、鯎(うぐい)川、瀬戸川、濁川(にごりかわ)、鈴ヶ沢などの支線を含め、総延長155キロに及ぶ線路が昭和30年にかけて敷設されました。木材運搬が目的でありましたが、沿線村民の陳情により便乗と日用品の輸送が認められ、特に村中心地から12㎞と離れている滝越(たきごし)地区の人々には重要な交通手段であり、村への用事や上松町への買い物に欠かせないものでした。昭和40年代にはいり林道が整備され、伐採現場から直接運搬できるトラック輸送が主流となり、森林鉄道は次々と廃線されました。昭和50年5月30日には、全国の森林鉄道の中でも孤軍奮闘、最後まで生き残った王滝森林鉄道でしたが、半世紀を越える長い歴史の幕を閉じたのでした。  
王滝森林鉄道
上松駅(東貯木場) - 上松停車場 - 鬼渕停車場 - 桟停車場 - 沼停車場 - 小島停車場 - 大島停車場 - 二子持停車場 - 崩越停車場 - 田島停車場 - 松原停車場 - 大鹿停車場 - 氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場 - 滝越停車場 - 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場 - 土浦停車場 - 本谷停車場(停車場名は::林用軌道跡解体新書より転載)
阿寺渓谷入口付近のガソリンスタンド近くに森林鉄道の車両が放置されていた。レールも残る。
中は至ってシンプルですね。こんなので運転できるのでしょうか?
 上松駅(あげまつえき)は、長野県木曽郡上松町駅前通り二丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)中央本線の駅である。朝晩の時間帯に特急「(ワイドビュー)しなの」の一部が停車する。
 上松駅構造は単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線のホームを持つ地上駅。1・3番線が本線、2番線が副本線となっており、2番線は主として特急の待ち合わせを行う普通列車や、当駅始発の下り列車が使用する。東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、木曽福島駅が当駅を管理している。みどりの窓口、自動券売機を有する。早朝・夜間は無人となる。また、東海交通事業木曽事業所を併設している。
植松駅前の東貯木場跡。
植松駅前の東貯木場跡。
 十王沢を渡る十王沢橋梁。右が本線で、左は主に機関車の回送や運材貨車の留置に使われていたようである。右のガーダー橋の銘板には「昭和拾壹年 株式會社横河橋梁製作所 大阪工場製作」(橋梁経歴は::林用軌道跡解体新書より転載)
十王沢を渡る十王沢橋梁。
上松停車場。左写真の縁石左側がプラットホームの跡らしい。
 木曽森林鉄道と鬼淵鉄橋:大正時代になって、日本の鉄橋(トラス橋)は鋼材や製作が全て日本の技術で作ることが出来るようになりました。木曽森林鉄道の鬼淵鉄橋は現存する国産最古のトラス橋だと言われています。大正3年、宮内省土木技術師三根奇能夫の設計で大阪の横河橋梁製作所が作った鬼淵鉄橋は、全長93.8m。完成から昭和50年まで森林鉄道の鉄橋として使われてきました。各地で森林鉄道は相次いで廃止されましたが、木曽森林鉄道は日本で最後まで運行され、この鬼淵鉄橋の上でフィナーレが行われました。
鬼淵鉄橋。上松停車場側。
鬼淵鉄橋。
鬼淵鉄橋と鬼淵停車場付近の廃線跡。道路に転用されている。
王滝森林鉄道の鬼渕停車場 - 桟停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の桟停車場付近。
 御岳火砕流による埋没樹木梁:御岳火山は、約5万年前、東側に大崩壊をおこしました。相当に高い熱を持った火砕流(木曽川泥流と呼んでいる)は開田村の西部や三岳村の西野川を埋め尽くして王滝川に合流し更に木曽川と合わして各所に堆積物を残して岐阜県各務原市まで流れ下りました。平成6年秋、道路開発のため掘削中、火砕流堆積物中より一部炭化した樹木の化石が見つかりました。よく見ると火砕流に上部がもぎ取られて、下流にねじ曲げられていることがわかります。この様な大きな樹木が立木のままで発見されたことは、他に例がありません。それで、貴重な歴史的遺産としてここに現地保存することにしました。
王滝森林鉄道の桟停車場 - 沼停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の桟停車場 - 沼停車場間の廃線跡。
赤い道路橋は常盤橋でその左側へ入る道の左上に軌道跡が有る。
第3号隧道沼停車場側。(隧道名は::林用軌道跡解体新書より転載)
王滝森林鉄道の沼停車場 - 小島停車場間の廃線跡。第3号隧道大島停車場側。
王滝森林鉄道の沼停車場 - 小島停車場間の廃線跡。
入川橋梁の橋台が残る。(橋梁名は::林用軌道跡解体新書より転載)
王滝森林鉄道の沼停車場 - 小島停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の小島停車場 - 大島停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の小島停車場 - 大島停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の小島停車場 - 大島停車場間の廃線跡。常磐トンネル右脇が廃線跡。
王滝森林鉄道の小島停車場 - 大島停車場間の廃線跡。常磐トンネルの上の方が廃線跡。
王滝森林鉄道の大島停車場 - 二子持停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の二子持停車場 - 崩越停車場間の廃線跡。
第10号隧道。(隧道名は::林用軌道跡解体新書より転載)
王滝森林鉄道の二子持停車場 - 崩越停車場間の廃線跡。
 王滝森林鉄道の崩越停車場 - 田島停車場間の廃線跡。瀬戸川橋梁。この橋は道路用に新設された様だ。1986年10月竣工。製作:株式会社宮地鐵工所。
王滝森林鉄道の廃線跡。 王滝森林鉄道の廃線跡。
王滝森林鉄道の田島停車場跡。左写真建物は王滝営林署の機関庫。鳩小屋はSLの煙排出用。
王滝森林鉄道の田島停車場。(写真は大滝村史より)
王滝森林鉄道の田島停車場跡。 6代目大岩橋。
王滝森林鉄道の田島停車場 - 松原停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の松原停車場跡。
王滝森林鉄道の松原停車場跡で行われた王滝森林鉄道フェスティバル2010
(写真は大滝村史より)
王滝森林鉄道の大鹿停車場跡。 左側に隧道が有るはずなのだが・・・
王滝森林鉄道の大鹿渕橋梁。(白黒写真は大滝村史より)
大鹿渕。
大鹿渕隧道(第12号隧道)大鹿停車場側。(隧道名は::林用軌道跡解体新書より転載)
大鹿渕隧道(第12号隧道)氷ヶ瀬停車場側。(隧道名は::林用軌道跡解体新書より転載)
王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場跡。
王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場間の廃線跡。氷ヶ瀬隧道氷ヶ瀬停車場側。
王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場間の廃線跡。氷ヶ瀬隧道下黒沢停車場側。
王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場間の王滝川鋼製ダムⅠ。
王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場間の送水橋と旧送水管の基礎。
 王滝森林鉄道の氷ヶ瀬停車場 - 下黒沢停車場間の旧柳ヶ瀬バス停付近。昭和59年9月14日午前8時48分、王滝村を震源とする長野県西部大地震により、一瞬にして山紫水明の境は泥流と化し、15名の諸子はは襲来せる崩土に圧せられ呼べども応えず探せども見えず一路不帰の人となる。ここに再び秋を迎えて諸行無常の思いを深くし、諸子の霊の安らかならんことを願い併せてこの秀麗なる山河の永しなえに鎮まらんことを祈念して、この地に鎮め観音像を建立する。昭和60年9月14日建立。
 濁川に架かる濁川橋。この上流が崩れて土石流になり王滝森林鉄道の路線も埋まってしまった。長野県西部地震(ながのけんせいぶじしん)は、1984年(昭和59年)9月14日午前8時48分49秒、長野県木曽郡王滝村直下(北緯35度49.5分、東経137度33.4分、深さ2km)を震源として発生した。M6.8。王滝村では推定震度6(烈震)を記録し、被害が集中した。御嶽山南側で「御嶽崩れ」と呼ばれる山体崩壊が発生し、体積約3450万立方メートルの土砂が伝上川の両岸を削りつつ、濁川温泉旅館を飲み込みながら、標高差約1900~2500m、距離約10kmを平均時速80km~100kmという猛スピードで流下し、延長約3kmにわたって最大50mの厚さで堆積した。氷ヶ瀬の渓谷では厚さ30メートル以上の土砂が堆積し谷が埋まった。当時、伝上川周辺には名古屋市からきのこ採りなどに来ていた5名と濁川温泉旅館の経営者家族4名の計9名がいたが、いずれも山体崩壊の土石流に巻き込まれ、行方不明となった。
王滝森林鉄道の下黒沢停車場跡。
王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の廃線跡。下黒沢橋梁。
王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の王滝川(自然湖)
王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の王滝トンネル(薬罐渕隧道)
 ⑮王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の王滝トンネル。地図では王滝トンネルと薬罐渕隧道は王滝トンネルと一つのトンネルで表記されているが、実は二ツの隧道から出来ている。
王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の王滝トンネル。滝越停車場側。
王滝森林鉄道の下黒沢停車場 - 滝越停車場間の王滝トンネル。滝越停車場側。
王滝森林鉄道の滝越停車場付近。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。上黒沢橋梁。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。ナギノ沢橋梁。
 ⑳王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間廃線跡。ここから先は立入禁止。この続きは懐かしの王滝森林鉄道沿線ウォーキングイベントに参加し続く。
 滝越発電所前の林道から国有林のため立入禁止だが、今回は懐かしの王滝森林鉄道沿線ウォーキングイベントに参加のため入れます。
 ⑳王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間の廃線跡。起点から1.1㎞地点地図上では隧道が有るが切り通しになっている。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間の廃線跡。蜂渕隧道の滝越停車場側。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間の廃線跡。蜂渕隧道内に横穴が開いている。
王滝森林鉄道の滝越停車場 - 蜂渕停車場間の廃線跡。蜂渕隧道の蜂渕停車場側。
王滝森林鉄道の蜂渕停車場付近と思われる。起点から2.6㎞地点。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。下野口谷橋。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。下野口谷橋。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。上野口谷橋。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。廃レールを利用した柵がある。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。起点より5.3㎞。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。起点より5.5㎞。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。起点より5.8㎞。
王滝森林鉄道の 蜂渕停車場 - 市ノ瀬停車場間の廃線跡。市ノ瀬沢橋。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場跡。起点から5.9㎞。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。ガーター橋が捨ててある。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。押出沢橋。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。起点より7.3㎞。廃レールが捨ててある。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。第23号隧道の市ノ瀬停車場側。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。第23号隧道の 堰堤停車場側。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。第24号隧道の市ノ瀬停車場側。13.6m。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。第24号隧道の 堰堤停車場側。13.6m。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。さかさま橋。起点より7.7㎞。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。第25隧道。下小谷沢へ抜ける隧道。
王滝森林鉄道の 市ノ瀬停車場 - 堰堤停車場間の廃線跡。
王滝森林鉄道の堰堤停車場跡。三浦ダムへ続く。
戻る Copyright (C) 2008-2017 hotetu.net All Rights Reserved
外部から直接リンクで飛んできた方は右ホームページリンクへ http://www.hotetu.net/
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『大滝村』を掲載」
出典:王滝村 出典::林用軌道跡解体新書