更新日時 2013年07月02日

 北陸鉄道金石線は、石川県金沢市の中橋駅から大野港駅間を結んでいた北陸鉄道の鉄道路線。軌道法による軌道である。北陸鉄道の経営合理化と金沢市内の交通渋滞常態化解消を理由として1971年(昭和46年)9月1日、全線廃線となった。交換駅は畝田と金石の2つだったが、通常は畝田で上下列車が交換する30分毎の運行で、貨物列車は旅客列車の続行で運転されていた。交換駅は畝田と金石の2つだったが、通常は畝田で上下列車が交換する30分毎の運行で、貨物列車は旅客列車の続行で運転されていた。
北陸鉄道 金石線(廃線)
中橋駅 - 長田町駅 - 北町駅 - 藤江駅 - 畝田駅 - 寺中駅 - 金石駅 - 三善製紙前駅 - 無量寺駅 - 大野港駅
 @中橋駅跡:中橋駅(なかばしえき)は、石川県金沢市中橋町に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。金石線の始発駅で、国鉄金沢駅から南に約500m離れた北陸本線の西側に位置し、金沢市内線の六枚町電停とも約300m離れており、中橋踏切や踏切廃止後は地下道を経由して徒歩で連絡していた。駅構造は島式ホーム1面2線の旅客ホームと車庫線・留置線がそれぞれ2線があり、金沢駅の裏手と連絡線でつながっていた。この連絡線は直流600Vの架線が設けられ、金石線の電車や電気機関車が国鉄の構内まで乗り入れて貨車の受け渡しを行なっていたが、国鉄の交流電化によって架線は撤去され、専用のディーゼル機関車が用意されていた。なお金石線の0km地点は国鉄との連絡線の起点にあたり、当駅の中心は連絡線との合流点から逆算した0km104m60とされていた。
北陸鉄道金石線中橋駅の当時の写真。上記写真は懐想「石川の鉄道」より転載。
A北陸鉄道金石線の中橋駅 - 長田町駅間の廃線跡。
B北陸鉄道金石線の中橋駅 - 長田町駅間の廃線跡。
 C長田町駅(ながたまちえき)は、石川県金沢市長田町(現駅西本町1丁目)に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。金石線は中橋駅を出発すると人家を避けるために北へ「へ」の字形に迂回するが、当駅で金石街道と合流して金石駅まで並行していた。始発駅だった頃は車庫が置かれ、方向転換を行うためのデルタ線を備えていた。旅客ホーム1面1線と貨物側線3本を有し、石油卸売業者のタンク車の出入りが多かった。
D北陸鉄道金石線の長田町駅 - 北町駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
E北陸鉄道金石線の長田町駅 - 北町駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
 F北町駅(きたまちえき)は、石川県金沢市北町に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。1966年(昭和41年)に開設された金沢市中央卸売市場に近く、当駅付近から分岐する専用線の敷設が計画されたが実現には至らなかった。
G北陸鉄道金石線の北町駅 - 藤江駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
 H藤江駅(ふじええき)は、石川県金沢市藤江北2丁目に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。旅客ホーム1面1線の無人駅。
I北陸鉄道金石線の藤江駅 - 畝田駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
J北陸鉄道金石線の藤江駅 - 畝田駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
 K畝田駅(うねだえき)は、石川県金沢市松村町に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。金石線のほぼ中間点に位置し、列車交換も行われていた。金沢市立工業高校に近く、通学生の利用が多かった。島式ホーム1面2線の交換可能駅で、ホーム上に待合室が設けられていた。無人駅。
北陸鉄道金石線の当時の写真。上記写真は懐想「石川の鉄道」より転載。
L北陸鉄道金石線の畝田駅 - 寺中駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
M北陸鉄道金石線の畝田駅 - 寺中駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
 N寺中駅(じちゅうえき)は、石川県金沢市寺中町に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。旅客ホーム1面1線の無人駅。
O北陸鉄道金石線の寺中駅 - 金石駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
P北陸鉄道金石線の寺中駅 - 金石駅間の廃線跡。歩道が廃線跡。
 Q金石駅(かないわえき)は、石川県金沢市金石西3丁目に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。古くから港町として発展し、路線名の由来ともなった金石地区に位置している。大野港駅へ延長する際に従来の駅の手前から分岐した曲線上に相対式ホーム2面2線が造られ、終点当時のホームは貨物用とされていた。木造の駅舎はその貨物ホームの突き当たりにあったが、1963年(昭和38年)に旅客ホーム近くに移設されていた。列車交換が可能な構造だが上下両方向の列車とも駅舎に面したホームに発着し、反対側のホームは朝ラッシュ時に続行運転される編成や入換用の電気機関車が留置されていた。廃止から3か月後の1971年(昭和46年)12月16日に金石バスターミナルが新設され、待合所や売店、バス待機所、乗務員の休憩所が置かれている。
 R三善製紙前駅(さんぜんせいしまええき)は、石川県金沢市金石北1丁目に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。単式ホーム1面1線の無人駅。松原駅から改称された際に三善製紙が費用を負担して待合室を新築している。
S北陸鉄道金石線の三善製紙前駅 - 無量寺駅間の廃線跡。
@北陸鉄道金石線の無量寺駅 - 大野港駅間の廃線跡。道路が廃線跡。
A北陸鉄道金石線の無量寺駅 - 大野港駅間の廃線跡。道路が廃線跡。
B北陸鉄道金石線の無量寺駅 - 大野港駅間の廃線跡。道路が廃線跡。
C北陸鉄道金石線の無量寺駅 - 大野港駅間の廃線跡。道路が廃線跡。
 D大野港駅(おおのみなとえき)は、石川県金沢市大野町2丁目に存在した北陸鉄道金石線の駅である。1971年(昭和46年)に廃駅となった。金石線の終点で、河北潟から日本海に流れる大野川の河口付近に位置している。駅舎に面して旅客ホーム1面1線と側線1本があり、渡り線があって機回しが可能だった。廃止後は代替バス路線の終点となっており、待合室と転回場がある。
大野港駅当時の写真。上記写真は懐想「石川の鉄道」より転載。
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出典: 懐想「石川の鉄道」
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