更新日時 2011年03月22日

 常総筑波鉄道鬼怒川線(じょうそうつくばてつどうきぬがわせん)は、かつて茨城県下館市(現・筑西市)の大田郷駅と同県真壁郡関城町(現・筑西市)の三所駅の間を結んでいた常総筑波鉄道(現・関東鉄道)の鉄道路線である。1964年(昭和39年)に廃止された。大田郷駅から西側の鬼怒川東岸の河原へと延びていた路線で、鬼怒川で採取される砂利の輸送を目的に、鬼怒川砂利合資会社が運営する専用線として1923年(大正12年)に開業した。その後、1927年(昭和2年)に常総鉄道に買収されて地方鉄道となり、当時の関本町(のちの関城町)町内に常総関本駅と三所駅を新設し、全線で旅客営業を開始した。しかし、元が専用線であるため集落の中心部から離れており、戦後になり関本町内で道路が整備されバス路線が開通すると利用客が激減した。それに加えて路線終端部の鬼怒川河川敷の砂利が枯渇したため、1957年(昭和32年)に常総関本 - 三所間を廃止し、同時に全線の旅客営業を廃止した。その後は常総関本駅から約10km離れた鬼怒川上流で採取した砂利をダンプカーで常総関本駅まで運び、列車に積み換えて輸送する形態をとる貨物線として営業を続けたが、営業成績が悪化し(1962年度の営業係数は660に達していた)、1964年(昭和39年)に全線が廃止された。社内では「キヌ線」と呼ばれていた。
路線データ 路線距離(営業キロ):大田郷 - 三所間 6.0km  軌間:1067mm  駅数:3駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)  電化区間:なし(全線非電化)  閉塞方式:スタフ閉塞式
駅一覧
大田郷駅(おおたごう、0.0km) - 常総関本駅(じょうそうせきもと、4.8km) - 三所駅(さんじょ、6.0km)
水浜軌道さんから情報を頂きました。情報は以下のメール内容です。
大田郷の旧駅舎は今の駅舎とは線路を跨いだ反対側に建っていたって伺った事があります。
そして今からおよそ1年前に大田郷駅に伺った時に、現駅舎の下館よりの所には三所支線のゼロキロポスト(コンクリート製)も健在でした。では。(^-^)/

小生の知り合いで戦前の常総鉄道時代に入社され三所支線の三所駅や常総関本駅で駅長を勤められ、常総筑波鉄道を経て関東鉄道となってからも平成11年まで勤務された方(最後は騰波ノ江駅の駅務長を勤められました)が今でもご健在でおられまして。その方よりお話も伺い、貴重な写真も拝見出来た事は小生にとって大切な財産です。いずれ小生のブログでも発表したい所存です。では。(^-^)/
 @大田郷駅(おおたごうえき)は、茨城県筑西市西方にある、関東鉄道常総線の駅である。かつては鬼怒川河畔にある三所駅までの常総筑波鉄道鬼怒川線の接続駅であった。
 @大田郷駅構造は相対式ホーム2面2線の地上駅で委託駅。下館寄りに構内踏切があり、取手方面のホームには待合室がある。単線区間のため列車交換が行われる。
@常総筑波鉄道鬼怒川線の大田郷駅跡。
@常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
A常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。この辺で田圃方向へ分岐して行く。
B常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。田圃からこの左写真道路が廃線跡。
C常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。道路が廃線跡。
D常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。左写真民家の部分から右写真真ん中左の藪が廃線跡。
E常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。右写真の藪の部分が築堤になっている。
F常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。藪の部分が築堤になっている。
G常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。林の中に木が無い部分がありそこが廃線跡。
H常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。道路と交差部は廃線跡の痕跡が解らない。
I道路脇の遊歩道が如何にも廃線跡に見えるが騙されてはいけない。
地元の人に聞いたら、この道路の北側に平行して廃線跡がある。
 I先ほどのホテル脇の延長線上がこの場所だ。廃線跡の痕跡が伺える。(地元の人に聞いたので間違いない)
 J常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡が残るが、耕やされていないため、まだ、常総鉄道所有の土地なのか?
K常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
L常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
M常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
N常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
O常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡。
Oこの辺から左方向へ。 Pしばらくは痕跡がたどれない。
Qここまでは痕跡がたどれない。 Qここから再び廃線跡と思われる道。
Q廃線跡はカーブミラー方向へ。 R糸繰川の支流を渡る。
Rカーブミラーからこの辺が廃線跡。 R不法投棄で汚れた林の中に築堤跡が残る。
R築堤跡から向こうの林の切れ目が廃線跡。 S林の切れ目辺り。
Sここからは常総筑波鉄道鬼怒川線の廃線跡は道路に転用されている。
@江連用水を渡る御堂橋(みどうばし)常総筑波鉄道鬼怒川線もここに橋梁が架かっていたのか?
Aこの辺が常総関本貨物駅周辺か?
A廃線跡は民家に突き当たる(地元の人に確認) B民家を過ぎたところは田圃だ。
C位置的にあぜ道が廃線跡の様だ。 Cこの先は終点の三所駅だ。
C二股に別れるが左が廃線跡。右は土手方向へ。 D三所駅の終点に近づく。
Dこの辺は採石の積み込み場だったのであろう。 E右建物周辺が三所駅跡(地元の人談)
F河川敷内は畑になっていて採石が取れたとは思えない感じである。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
廃線探索 常総筑波鉄道鬼怒川線