廃線探索 添田線

更新日時 2013年03月04日

 添田線(そえだせん)は、かつて福岡県田川郡香春町の香春駅から同郡添田町の添田駅までを結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線(地方交通線)である。北海道の美幸線と並び称された赤字ローカル線の横綱格で、1980年の国鉄再建法施行により第1次特定地方交通線に指定され、1985年に廃止された。1960年に、日田線(現在の日田彦山線)の一部を分離したものである。もともとは、石灰石や石炭を輸送するため小倉鉄道が建設した鉄道路線であったが、1943年に戦時買収され国有鉄道添田線(初代)となった。添田線は日田線のうち、前述の通り田川市の中心市街地を経由しない閑散区間を分離して成立したこともあり、完全に旅客・貨物の流れから外れ、営業係数(100円の収入を得るのにかかる費用を表す数値)ワーストワンを北海道の美幸線・深名線・白糠線などと争う常連線区となっていった。1976年度のそれは3,376という有様だった。国鉄再建法に基づき、1981年に第1次廃止対象候補40線区の一つになったが、行き止まり路線(いわゆる盲腸線)でなかったのは、この添田線のみであった。
添田線(廃線)
香春駅 - 上伊田駅 - 今任駅 - 大任駅 - 伊原駅 - 添田駅
 @香春駅(かわらえき)は、福岡県田川郡香春町大字香春にある、九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線の駅である。かつては添田線が接続していた。朝に田川後藤寺方面から当駅折り返しの列車が設定されている。
 @香春駅構造は単式ホーム2面2線を有する地上駅。かつては2面3線であったが、中線が撤去されている。九州交通企画が駅業務を行う業務委託駅で、マルスは無いがPOS端末が設置されている。
A添田線(日田彦山線)と日本セメント香春工場専用線のオーバークロス部分。
 B一本松駅(いっぽんまつえき)は、福岡県田川郡香春町大字中津原にある、九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線の駅である。
B一本松駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅で、自動券売機が設置されている。
C添田線の一本松駅 - 上伊田駅間の廃線跡。
D添田線の一本松駅 - 上伊田駅間の廃線跡。平成筑豊田川線とのオーバークロス部分。
 E添田線の廃線跡。上伊田駅(かみいたえき)は、かつて福岡県田川市大字伊田にあった日本国有鉄道(国鉄)添田線の駅(廃駅)である。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を持つ無人駅であった。
F添田線の上伊田駅 - 今任駅間の廃線跡。
G添田線の上伊田駅 - 今任駅間の廃線跡。
H添田線の上伊田駅 - 今任駅間の廃線跡。
 I添田線の廃線跡。今任駅(いまとうえき)は、かつて福岡県田川郡大任町字今任原にあった日本国有鉄道(国鉄)添田線の駅(廃駅)である。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を持つ無人駅であった。
J添田線の今任駅 - 大任駅間の廃線跡。
K添田線の今任駅 - 大任駅間の廃線跡。
L添田線の今任駅 - 大任駅間の廃線跡。
M添田線の今任駅 - 大任駅間の廃線跡。
N添田線の今任駅 - 大任駅間の廃線跡。油須原線(未成線)との分岐点。
 O添田線の廃線跡。大任駅(おおとうえき)は、かつて福岡県田川郡大任町にあった日本国有鉄道(国鉄)添田線の駅(廃駅)である。田川市などといった市街を通らず人口過疎地域を走るため、日本一の赤字線と称せられるほど営業成績が不振だった添田線における中心駅だったのが当駅である。添田線の他の駅が無人駅となる中、廃止まで有人駅であった。また、豊前川崎駅 - 油須原駅間では油須原線が建設されており、当駅は同線と添田線のジャンクションになる予定で工事もかなり進捗していたが、国鉄再建法の施行により、添田線は第1次特定地方交通線となって廃止、油須原線は未成線のまま建設凍結となった。
 O駅跡は公園となり、駅の成立を示す看板も建てられて、70年の歴史があった駅であることを誇示している。
P添田線の大任駅 - 伊原駅間の廃線跡。
Q添田線の大任駅 - 伊原駅間の廃線跡。
R添田線の大任駅 - 伊原駅間の廃線跡。
S添田線の大任駅 - 伊原駅間の廃線跡。
@添田線の大任駅 - 伊原駅間の廃線跡。
 A添田線の廃線跡。伊原駅(いばるえき)は、かつて福岡県田川郡添田町添田にあった日本国有鉄道(国鉄)添田線の駅(廃駅)である。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を持つ無人駅であった。
B添田線の伊原駅 - 添田駅間の廃線跡。
C添田線の伊原駅 - 添田駅間の廃線跡。
 D添田駅(そえだえき)は、福岡県田川郡添田町大字添田にある、九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線の駅である。添田町の中心駅。かつては添田線と接続していた。駅構造は島式ホーム1面2線を有する地上駅。跨線橋があったが撤去され、駅舎とホームは構内踏切で連絡している。駅舎は駅の東側に設けられて物産館と合築である。かつては添田線との接続駅であり同線のホームは現駅舎の前にあった。現在の日田彦山線のホームは駅舎から約100m離れた位置にある。九州交通企画が駅業務を行う業務委託駅で、マルスは無いがPOS端末が設置されている。
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