更新日時 2014年11月08日

 田野浦公共臨港鉄道:外浜駅から周防灘に面する田野浦駅に至る、北九州港管理組合(一部事務組合。現在の北九州市港湾空港局)が管理していた全長3.4kmの専用鉄道。門築土地鉄道の前身である門司築港が1929年(昭和4年)2月13日に門築大久保駅までを開業させ、1960年(昭和35年)4月15日まで門築土地鉄道が運営していたが、その後門司市(現・北九州市)がその路線と門築大久保駅 - 田野浦駅までの側線を「田野浦公共臨港鉄道」として引き継ぎ貨物列車を運行した。この路線からは多くの専用線が分岐していた。かつての門築大久保駅にあたる地点からは農林水産省福岡食糧事務所門司政府倉庫への専用線が、田野浦駅からは伊藤忠飼料門司工場への専用線も分岐していた。また三井鉱山セメント門司仕上工場への専用線が田野浦駅から分岐し、平成筑豊鉄道金田駅から当駅を経由して工場へ至るセメント輸送貨物列車が2004年(平成16年)3月25日まで運行されていたが、その後は列車が運行されることはなく2005年(平成17年)10月1日付けで正式に運行休止となった。現在伊藤忠飼料、三井鉱山セメントへの専用線は全て撤去されている。なお、運行休止まで当駅でタブレットの取り扱いを行っていた。
 @関門海峡めかり駅(かんもんかいきょうめかりえき)は、福岡県北九州市門司区門司にある平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線(やまぎんレトロライン)の終着駅。めかり絶景バスとの接続駅であり、九州最北端の駅である。駅名は、当初ネーミングライツ制度により命名される予定だったが、応募がなく、「船が行き交う関門海峡の大パノラマを楽しむことができる和布刈公園に位置する」という理由により命名された。なお、計画当時の仮駅名は和布刈公園駅であった。駅横のめかり駅総合案内所で乗車券を販売している。駅構造はプラットホーム1面1線を有する。当路線の終着駅であるが、線路はこの先、旧北九州市港湾局の田野浦公共臨港鉄道の雨ヶ窪駅跡を経て瀬戸町車庫まで回送線として使用されている。駅横にはEF30形機関車とオハフ33形客車が保存されている。
@平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線。トロッコ客車2両(トラ701・702)ディーゼル機関車(DB101・DB102)
 @旧型客車「かんもん号」とEF301。関門トンネルを挟む山陽本線下関 - 門司間では、1942年の開通以来、直流1,500Vで電化され、これに対応するEF10形電気機関車が専用機関車として用いられていた。しかし、1961年6月1日に鹿児島本線門司港 - 久留米間が交流電化される際に門司駅構内も交流20,000V、周波数60Hzで電化され、下関寄りにある関門トンネル入り口付近にデッドセクションを設置して電気的に分割することになったため、下関 - 門司間を直通する客車列車・貨物列車の牽引には、双方の電化方式に対応する交直流電気機関車が必要となった。そこで、直流電化区間である関門トンネルと交流電化区間の門司駅を直通可能で、なおかつ関門トンネル内の22‰勾配において重連で1,200t貨物列車の牽引が可能な性能を備える交直流電気機関車として本形式が開発された。車体は関門トンネルの海水による錆(塩害)を防ぐため、従来関門トンネルで使用されていたEF10形の一部に採用され、防錆対策に効果を上げていたステンレス板を車体外板および屋根上機器箱に採用し、その他の機器箱類や金属製の露出部品についても、極力黄銅などの錆びにくい部材を選択して塩害対策としている。
A田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。現在は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の機関庫への線路に転用。
B田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。現在は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の機関庫への線路に転用。
C田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。現在は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の機関庫への線路に転用。
D田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の機関庫。
D田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。門築大久保駅跡。
E田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。この先は農林水産省福岡食糧事務所門司政府倉庫専用線跡。
E農林水産省福岡食糧事務所門司政府倉跡。F
F田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。農林水産省福岡食糧事務所門司政府倉庫専用線から先の廃線跡。
G田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。
H田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。
H田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。
I田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。田野浦駅跡。
I田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。ここで右側へ三井鉱山セメント門司仕上工場への専用線跡。
J田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。この先はこの先は伊藤忠飼料門司工場専用線跡。
K田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。レールが残る。伊藤忠飼料門司工場専用線跡。
L田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。伊藤忠飼料門司工場専用線跡。
M田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。伊藤忠飼料門司工場専用線跡。
N田野浦公共臨港鉄道の廃線跡。田野浦駅跡。この先は伊藤忠飼料門司工場内。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『北九州市』を掲載」
廃線探索 田野浦公共臨港鉄道