更新日時 2014年08月13日

 秋田中央交通線は、かつて秋田中央交通が運営していた、秋田県南秋田郡八郎潟町の八郎潟駅と同郡五城目町の五城目駅とを結んでいた鉄道路線。僅か3.8kmと短い路線だった。一時は五城目から上小阿仁村、鷹巣町(現北秋田市)方面へ抜ける路線網を延伸する構想もあったものの実現には至らず、1969年(昭和44年)夏に全線が廃止された。 代替輸送として、同社が路線バスを運行している。当線を走った電気機関車と客車は長らく五城目小学校のグラウンドに展示されていたが、老朽化が激しく2003年に廃棄処分となった。開業時に用意された車両はガソリン機関車2両客車2両貨車4両。ガソリン機関車は同年に開業した仙台軌道(仙台鉄道)と同じアメリカミルウォーキー社製で一般営業した鉄軌道では最も早いガソリン機関車導入とされる。ただ非力であり脱線もすることから1925年から蒸気機関車が導入され置き換えられた。戦後は石炭費の高騰に苦しめられた。新潟鉄道局の指導もあり電化されることになり南海より電気機関車を購入した。しかし旧国鉄ED40形(出力230KW)には変電所の回転変流器100KW2台では過大であり、重量も重すぎた。結局1951年東急より電動貨車を購入。後に2両増備した。1967年越後交通よりEB1111を購入するも僅か2年で廃止となる。
秋田中央交通 秋田中央交通線(廃線)
八郎潟駅 - 川崎駅 - 高校前駅 - 五城目駅
 @八郎潟駅は、秋田県南秋田郡八郎潟町字中田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。南秋田郡周辺の中心駅。普通・快速列車の他、寝台特急「あけぼの」、特急「つがる」、臨時快速「リゾートしらかみ」が停車する。2008年3月のダイヤ改正より寝台特急「日本海」は通過となった。かつては秋田中央交通線が接続していた。
 @八郎潟駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅で、夜間滞泊が設定されている。両ホームは跨線橋で連絡している。直営駅(駅長・助役配置)であるが、早朝・夜間は無人となる。管理駅でもあり、2010年3月31日までは奥羽本線の羽後飯塚駅 - 鹿渡駅間の各駅を管理下に置いていた。その後、これらの駅は土崎駅が管理し、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。駅舎内には指定席券売機(営業時間:6時50分 - 18時55分)、待合室、タッチパネル式自動券売機1台、公衆電話、トイレなどがある。「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されていたが、2012年2月10日をもって営業終了し撤去された。駅前には県無形民俗文化財の願人踊りの陶板壁画レリーフがある。また、駅東側とを結ぶ自由通路が、駅構内の跨線橋に隣接して設けられている。
@自由通路を降りた辺りが、秋田中央交通線の廃線跡。
A秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
B秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
C秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
D秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
E秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
F秋田中央交通線の八郎潟駅 - 川崎駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
 G川崎駅は、秋田県南秋田郡八郎潟町川崎高田(開業時は旧・南秋田郡一日市町面潟川崎)にあった秋田中央交通秋田中央交通線(旧・五城目軌道)の駅(廃駅)である。秋田中央交通線の廃線に伴い1969年(昭和44年)7月11日に廃駅となった。燃料費増加対策として会社の増資・路線の電化を行うことが決定した際に、地元出資者からの出資の条件として開設された駅であった。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南側(五城目方面に向かって右手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた。職員配置駅となっていた。ホーム中央部分に待合所を有した。
H秋田中央交通線の川崎駅 - 高校前駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
I秋田中央交通線の川崎駅 - 高校前駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
J秋田中央交通線の川崎駅 - 高校前駅間の廃線跡。歩道部分が廃線跡。
 K高校前駅(こうこうまええき)は、秋田県南秋田郡八郎潟町川崎宮花にあった秋田中央交通秋田中央交通線(旧・五城目軌道)の駅(廃駅)である。秋田中央交通線の廃線に伴い1969年(昭和44年)7月11日に廃駅となった。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北側(五城目方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた。開業時からの無人駅となっていた。
L秋田中央交通線の高校前駅 - 五城目駅間の廃線跡。
M秋田中央交通線の高校前駅 - 五城目駅間の廃線跡。
 N五城目駅は、秋田県南秋田郡五城目町字鵜ノ木34にあった秋田中央交通線(旧・五城目軌道)の鉄道駅である。駅構造は廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北側(五城目方面に向かって左手側)に存在した。そのほか側線として、本線八郎潟方から北側に分岐し島式ホーム北側と線路の北側にある貨物ホームに挟まれる形の行き止りの貨物側線を1線、本線から南側に分岐した機回し線、機回し線の南側に数線の側線を有した車庫線を有していた。職員配置駅となっていた。駅舎は構内の北側に位置し旅客ホームと貨物ホームの東側に接していた。貨物ホーム上にも建屋を有した。車庫の建屋は、2線を格納する車庫と、線路の南側に倉庫を有した。
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廃線探索 秋田中央交通線