更新日時 2013年07月13日
神岡軌道は、かつて富山県上新川郡大沢野町(現・富山市)の笹津駅(後に猪谷駅に変更)と岐阜県吉城郡神岡町(現・飛騨市)の神岡駅を、神通川沿いに結んでいた鉄道路線(軽便鉄道)の通称である。法的な種別は、専用鉄道から軌道法による軌道、地方鉄道法による地方鉄道と推移した。昭和に入ると、現在の高山本線の元となる鉄道省飛越線の工事が進展するようになった。神岡軌道では、それに伴い並行区間となる笹津 - 猪谷間の軌道を撤去するとともに、神通川に鉄橋(水面からの高さ57m、全長294m)を架橋し、飛越線猪谷駅に乗り入れるための工事を実施、1931年に完成させた(富山鉄道の廃止も、飛越線の延伸に伴うものである)。これに前後して、運営が神岡水電に移管され、また坑道内の軌間と統一した方が輸送に都合よいという事情もあり、610mmへの改軌が実施されている。その後、川を挟んだ対岸に国鉄神岡線(1984年に神岡鉄道へ移管、2006年廃止)の敷設計画が持ち上がり、軌道を運営する三井金属工業ではこれを機に軌道の撤去を決定、1962年に旅客輸送を廃止し、1966年10月の神岡線開業に先駆けて9月に茂住 - 東町(神岡町)間の軌道を撤去、残存する猪谷 - 茂住間も半年後の1967年3月に廃線となった。 | |
駅一覧 猪谷駅 - 東猪谷駅 - 茂住駅 - 土駅 - 鹿間駅 - 神岡町駅 - 浅井田駅 |
|
![]() |
![]() |
@猪谷駅(いのたにえき)は、富山県富山市猪谷字旦暮にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)高山本線の駅である。JRの境界駅の一つで、東海旅客鉄道(JR東海)の列車も乗り入れる。かつては高山本線のほかにも神岡鉄道の神岡線が乗り入れていたが、2006年(平成18年)に廃線となった。 | |
![]() |
![]() |
@猪谷駅構造はホームが地面に接する地上駅となっている。ホームは1面で、東西両側に線路が接する島式ホームという形式である。乗り場は2線あり、ホーム東側が1番のりば、西側が2番のりばと称される。1番のりばの線路が上り本線、2番のりばの線路が下り本線となっている。すべての普通列車が当駅で折り返すため、特急も含めて上下線の区別なく発着している。このほかにも、上り本線の横にホームのない待避線(上り1番線)がある。2006年に廃止された神岡鉄道神岡線は、島式ホームの1番線側の一部を切り欠いた(切欠きホームと呼ばれる)3番線を使用していた。神岡線廃止後、しばらくの間はレールが撤去されたのみで看板は残っていたが、現在は3番線のレールや乗り場番号標は撤去され、ホームにも柵が設置された。無人駅であるが、特急停車駅であり、JRの境界駅であり、夜間滞泊設定駅となっている極めて珍しい駅である。 | |
![]() |
|
A上記写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草 神岡軌道 三井金属工業 神岡鉄道より転載。 | |
![]() |
![]() |
@神岡軌道の猪谷駅 - 東猪谷駅間の廃線跡。古いレールの柵が残る。 | |
![]() |
![]() |
@神岡軌道の猪谷駅 - 東猪谷駅間の廃線跡。猪谷駅側の橋台が残る。 | |
![]() |
![]() |
A神岡軌道の猪谷駅 - 東猪谷駅間の神通川を渡る神通川橋梁の橋台跡が残る。 | |
![]() |
![]() |
B神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。隧道が残る。 | |
![]() |
![]() |
B神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。隧道が残る。この場所で頭ぐらいある落石が私と船津氏の間を目の高さで飛んできました。一歩間違えば死![]() ![]() ![]() |
|
![]() |
![]() |
C神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。古いレールを利用したロックシェルド。 | |
![]() |
![]() |
D神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。前を行くのは船津氏です。今回廃線探索のコラボを行っています。この辺の探索は、写真の順番と逆ルートで探索しています。 | |
![]() |
![]() |
E神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。片側がオープンの隧道(ロックシェルド) | |
![]() |
![]() |
E神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。片側がオープンの隧道(ロックシェルド) | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
F神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。ここからは険酷隧さんも合流して探索です。 | |
![]() |
![]() |
G神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。車が通れるように鉄板が敷かれている。 | |
![]() |
![]() |
H神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。車が通れるように鉄板が敷かれている。 | |
![]() |
![]() |
I神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。隧道発見。東猪谷駅側。 | |
![]() |
![]() |
J神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。茂住駅側。 | |
![]() |
![]() |
J神岡軌道の東猪谷駅 - 茂住駅間の廃線跡。荒田沢に橋梁が架かっていた。橋台のみ残る。 | |
![]() |
![]() |
K神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
K神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。左写真は橋梁の上に板が貼ってある。 | |
![]() |
![]() |
L神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。隧道の大きさがここから違う。 | |
![]() |
![]() |
M神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。ここから違う形状のロックシェルド。 | |
![]() |
![]() |
N神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
O神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
O神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。ノーベルへの散歩道。 | |
![]() |
![]() |
P新猪谷ダム(しんいのたにダム)は、岐阜県飛騨市、一級河川・神通川水系高原川に建設されたダム。高さ56メートルの重力式コンクリートダムで、北陸電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・猪谷発電所・新猪谷発電所に送水し、合計最大5万6,400キロワットの電力を発生する。 | |
![]() |
![]() |
P新猪谷ダムにトロッコの台車が放置されている。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
Q神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
Q神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
R神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
S神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。赤谷に架かる橋梁は人が渡れるようになっていた。 | |
![]() |
![]() |
S神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。赤谷の先の隧道はコンクリートで塞がれている。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
@神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
A神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。白山神社。 | |
![]() |
![]() |
B神岡軌道の茂住駅 - 土駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
C上記写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草 神岡軌道 三井金属工業 神岡鉄道より転載。土駅。 | |
![]() |
![]() |
C神岡軌道の土駅跡。この広いスペースが駅跡。 | |
![]() |
![]() |
D神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。神岡鉱業 土第一発電所。 | |
![]() |
![]() |
E神岡鉱山跡津坑口。現在はカミオカンデの作業坑道になっている。 | |
![]() |
![]() |
F三井金属鉱業跡津発電所支線の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
G三井金属鉱業跡津発電所支線の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
G三井金属鉱業跡津発電所支線の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
G三井金属跡津発電所。 | |
![]() |
![]() |
H神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
H神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。保線区の分かれ目表示。路盤は確りしている。 | |
![]() |
![]() |
I神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。隧道の神岡側出口。 | |
![]() |
![]() |
I神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。橋梁が残っている。 | |
![]() |
![]() |
J神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。神社の跨線橋が残る。 | |
![]() |
![]() |
J事前調査で神社の跨線橋側からアクセスした方が安全と解っていたためここから隧道へアクセス。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
K神岡軌道の漆山駅跡(漆山小中学校跡) | |
![]() |
![]() |
K神岡軌道の漆山駅跡(漆山小中学校跡)この橋梁は水路ではなく運動場に行く人道のようだ。 | |
![]() |
![]() |
L神岡軌道の漆山駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
M神岡軌道の漆山駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
N神岡軌道の漆山駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
O神岡軌道の漆山駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
P神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
Q神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。隧道が残る。猪谷側。 | |
![]() |
![]() |
Q神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。隧道出口神岡側。 | |
![]() |
![]() |
R神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
S神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
@神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
@神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
@神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
A神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。隧道出口。神岡側。 | |
![]() |
![]() |
A神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。隧道閉塞。蝙蝠が・・・ | |
![]() |
![]() |
A神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
A吉ヶ原橋の後方に隧道に行く道がある。 | |
![]() |
![]() |
B神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
C神岡軌道の土駅 - 鹿間駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
D神岡鉱業鹿間事業所。 | |
![]() |
![]() |
E神岡鉱業鹿間事業所。 | |
![]() |
![]() |
6tディーゼル機関車。 | 神岡軌道の無蓋車。 |
![]() |
![]() |
神岡軌道の客車。 | |
上記写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草 神岡軌道 三井金属工業 神岡鉄道より転載。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
F神岡軌道の鹿間駅 - 神岡町駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
F神岡軌道の鹿間駅 - 神岡町駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
G神岡軌道の鹿間駅 - 神岡町駅間の廃線跡。神岡隧道が残る。 | |
![]() |
![]() |
G神岡軌道の鹿間駅 - 神岡町駅間の廃線跡。神岡トンネルの工事のため閉塞。 | |
![]() |
![]() |
H神岡軌道の神岡町駅跡。現在は飛騨市民病院とスーパーマーケットになっている。 | |
![]() |
![]() |
I1937年には森林鉄道(双六・金木戸森林鉄道)との接続のため、神岡から浅井田までの8.19kmが延伸された。神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
J神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
K神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。船津氏は小学生の頃、神岡軌道の廃線跡とは知らないで自転車でよくこの道を通っていたそうだ。 | |
![]() |
![]() |
L神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
M神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
N神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。 | |
![]() |
![]() |
O神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。橋台跡が残る。 | |
![]() |
|
![]() |
![]() |
P神岡軌道の神岡町駅 - 浅井田駅間の廃線跡。軌道跡に橋台が残る。 | |
![]() |
![]() |
Q神岡軌道の浅井田駅跡。ここから先は双六・金木戸森林鉄道に接続していた。 | |
![]() |
![]() |
R双六・金木戸森林鉄道の廃線跡。隧道が残る。 | |
![]() |
|
戻る Copyright (C) 2006-2023 hotetu.net All Rights Reserved 外部から直接リンクで飛んできた方は右ホームページリンクへ http://www.hotetu.net/ 歩鉄の達人 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『神岡町』を掲載」s Reserved |