更新日時 2014年12月18日

廃線探索 衣浦臨海鉄道碧南線
 衣浦臨海鉄道碧南線は、愛知県知多郡東浦町にある東浦駅と碧南市にある碧南市駅までを結ぶ衣浦臨海鉄道の鉄道路線である。かつては権現崎駅まで路線が伸びていた。衣浦湾沿岸の工場への原材料、製品輸送のほか、地元で生産されている三州瓦を輸送することが目的だったが、輸送量が伸びず、社会情勢の変化の影響で開業後早くに瓦の輸送が打ち切られ、廃止が噂されていた。しかし、碧南市に石炭を燃料とする火力発電所(中部電力碧南火力発電所)が開設されたことにより、現在は、同発電所の副生成物でセメントや建築材料の原料として使われる石炭灰(フライアッシュ)と、発電所の脱硫用資材として到着する炭酸カルシウムの輸送を行っている。
衣浦臨海鉄道碧南線(廃止区間)
碧南市駅 - 権現崎駅
 @碧南市駅(へきなんしえき)は、愛知県碧南市浜町2-10にある衣浦臨海鉄道碧南線の貨物駅である。駅概要は専用線発着の車扱貨物の取扱駅である。本線と5本ほどの側線、1面1線の有蓋車用貨物ホームを有する地上駅。ただし有蓋車用ホームは既に使用されていない。 貨物ホームの北側にサイロが3基あり、貨車用の荷役設備も存在する。三岐鉄道東藤原駅にある太平洋セメント藤原工場より当駅へ炭酸カルシウムを、当駅からセメント工場へフライアッシュ(石炭灰)を輸送する貨物列車がホキ1000形貨車を使用して1日1往復運転されている。それらは中部電力碧南火力発電所で使用・発生する。炭酸カルシウムは発電所の排気ガスから硫黄酸化物を除去するために使用され、フライアッシュは石炭を燃焼させることで発生し、セメントの原料にもなる。なお、それらは当駅のサイロで一旦貯蔵され、トラックで発電所まで輸送されている。
 A衣浦臨海鉄道碧南線の碧南市駅 - 権現崎駅間の廃線跡。国土地理院の地図ではまだ線路のラインが残るが、この先のレールは撤去されている。
B衣浦臨海鉄道碧南線の碧南市駅 - 権現崎駅間の廃線跡。
C衣浦臨海鉄道碧南線の碧南市駅 - 権現崎駅間の廃線跡。
D衣浦臨海鉄道碧南線の碧南市駅 - 権現崎駅間の廃線跡。
E衣浦臨海鉄道碧南線の碧南市駅 - 権現崎駅間の廃線跡。廃線跡は駐車場に転用。
F衣浦臨海鉄道碧南線の権現崎駅跡。権現崎駅跡はトラックの駐車場に転用されている。
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