更新日時 2014年08月15日

旭山動物園
 旭川市旭山動物園(あさひかわしあさひやまどうぶつえん)は、北海道旭川市にある日本最北の動物園。動物の自然な生態が見られる行動展示(後述)を実施して、一躍有名になった。近年では北海道を代表する観光地として定着し、日本国内だけではなく海外からも数多くの観光客が訪れている。公営(旭川市営) 動物数 136種、761点(2007年1月1日現在) 園長 坂東元 1997年以降は入園者数が増加している。2004年6月の「あざらし館」公開以降は7月は18万5461人、8月は32万1500人と、恩賜上野動物園を抜いて日本一の月間入園者数を記録した。2006年度の入園者数は300万人を超え、350万人の来園者があった上野動物園に次いで国内2位、世界レベルでも上位の入場者数を誇る。寒冷地域に生息する動物の飼育繁殖に実績があり、旭山動物園が国内で初めて飼育下での自然繁殖に成功した動物にホッキョクグマ、アムールヒョウ、コノハズクなどがある。
開園期間
夏期・冬期の営業を切り替える10月下旬 - 11月上旬、4月上旬 - 4月下旬や年末年始は休み。
2009年度は夏期が4月29日 - 10月18日、冬期は11月3日 - 12月29日および2010年1月2日 - 4月7日。
2010年度は夏期が4月29日 - 10月17日、冬期は11月3日 - 12月29日および2011年1月2日 - 4月7日。

開園時間
夏期 : 9:30 - 17:15(入園締切は16:15)
お盆期間 : 9:30 - 21:00(入園締切は20:00)
冬季 : 10:30 - 15:30(入園締切は15:00)

入園料(一般)
大人(中学生を除く15歳以上) - 800円  団体(大人25名以上) - 700円
JR旭川駅の展示物 ペンギンの散歩 JR旭川駅
旭山動物園正門(バスで来ると一番近い入口)
開園20分前でこの状態。 旭山動物園のマーク・日本動物園水族館協会会員章
旭山動物園の正門からの情景
あざらし館(西門から入った方が近い)朝一番に入る場合は西門からの入場が最適。
みんながあざらしが通るのを待っている 大きすぎて全体が入りません(笑)
頭だけ・・・ 巨大な???・・・
水槽の方で全体像を・・・ 頭だけ・・・
頭だけ・・・(笑)
 あざらし館になぜかミズクラゲが展示されている:ミズクラゲは、鉢虫綱・旗口クラゲ目(ミズクラゲ目)・ミズクラゲ科に属するクラゲの一種。日本近海でも最も普通に観察できるクラゲである。傘に透けて見える胃腔、生殖腺が4つあることから、ヨツメクラゲとも呼ばれる。あざらしの餌?(笑)
 4月2日にゴマフアザラシの赤ちゃんのメス「こまち」が誕生しました。母親は「カムイ」です。
 「カムイ」は今回2回目の出産でしたが、育児放棄をしたため、人工保育に切り替え、現在は元気に過ごしております。2年前の初産は、出産後数時間で子が溺死しており(早朝の出来事で、記録用ビデオで確認)育児をしようとしていたかは不明でした。
 真っ白な毛は生後2〜3週間で抜け落ち、親と同じゴマ模様の毛になります。冬期開園残り2日となりましたが、お時間のある方はぜひ真っ白なゴマフアザラシの赤ちゃんをご覧に来てください。右↑写真
ほっきょくぐま館 ホッキョクグマの「イワン」と「ルル」
ホッキョクグマの「イワン」と「ルル」
ホッキョクグマが飛び込んだ瞬間。 ホッキョクグマが水中から顔を出したところ。
ホッキョクグマのおしり・・・ ひとっ風呂浴びたホッキョクグマ
ほっきょくぐま館になぜか魚の展示が・・・
 出産準備のため、11月下旬から産室に収容していたホッキョクグマの「ルル」ですが、出産の兆候がみられなかったので、屋外放飼場に出し、展示を再開しました。
 久々に外に出た「ルル」は、オスの「イワン」と対面をし、2頭でじゃれ合いながら、陸ではおいかけっこをしたり、そのままプールに飛び込んだりと、本当に元気な姿が観察できました。これを見ると、「イワン」と「ルル」の相性はいいのだと思います。
ペンギン館・・・大勢の人ですが、暫くすると減りました。左写真11時頃。右写真13時頃。
 2000年9月にオープンした「ぺんぎん館」。ぺんぎん館では4種類のペンギン、キングペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、イワトビペンギンを飼育しています。
 360度見渡せる水中トンネルからは、ペンギンの飛んでいるように泳ぐ姿を観察することができます。もぐもぐタイムでは、飼育係が実際に水中に潜りエサを与える水中給餌(1日1回)で、ペンギンのエサを食べる姿も見られます。
 ぺんぎん館の水中トンネルです。ペンギンは空を飛ぶことはできないですが、水の中では飛んでいるかのように泳ぎます。ペンギンも鳥の仲間だということが実感できます。
 また、泳いでいるスピードにも注目!人間の目ではなかなか追いつけないものすごいスピードで泳ぐ時がありますよ。 間近でペンギンが横切る迫力を体験してください。
 水中トンネルをぬけ2階にあがると、屋内放飼場があります。この屋内放飼場は、冷暖房を完備しており、夏は約15度、冬は約5度に設定し、外と中を自由に行き来できるようになっています。冬の寒さに耐えられないペンギンは、暖房の効いた屋内にいることが多いです。
 屋内放飼場が見える反対側には、ペンギンが泳ぐ姿が横から見えるようになっています。また、中央ホールには、ペンギンについてのたくさんの手作り看板があり、くわしくペンギンについて解説してあります。
ペンギン館の魚 人間が水中に・・・
ペンギンから見れば人間観察の場所・・・
イワトビペンギン:赤い目と黄色い飾り羽が特徴です。両足そろえてピョンピョンと跳ぶ姿が見られます。
 体長45cm-58cmほど。分布域が重なる上に外見がよく似たマカロニペンギンなどの近縁種もいるが、イワトビペンギンはこれらの中でも最も小型である。
 成鳥の目の上には眉のような黄色の羽毛があるのが大きな特徴である。これはマカロニペンギンなどにも見られるが、イワトビペンギンは目の後ろで大きく広がる飾り羽になっている。この飾り羽とともに頭部の羽毛も長く伸び、特徴的な冠羽を形成している。目とくちばしが赤く、足はピンク色をしている。
 地上では他のペンギンのようによちよちと歩かず、(スズメのように)両足を揃えて飛び跳ねながら移動する。和名の「イワトビペンギン」、英名"Rockhopper Penguin"ともこの様子に由来する。他にもこの様子を表した「ねずみ花火」「ジャンピング・ジャック」、または冠羽に因んだ「かんむりペングヰン」「有冠ペンギン」などという別名もある。
 性格は攻撃的で、近くを通ったりすると攻撃してくる。
旭山動物園場景  1998年9月に完成した「もうじゅう館」。
 アムールトラ、ライオン、ユキヒョウ、アムールヒョウ、クロヒョウ(ヒョウの黒変個体)、ヒグマを飼育していた。
 動物と同じ高さからの観察、動物を上から観察をすることができるなど、さまざまな角度から動物を観察できるような施設になっています。また、空中にせり出したオリがあり、そこからは、ユキヒョウやアムールヒョウを真下から観察でき、今までとは違った角度から観察できます。
 ヒグマです。現在はオスの「くまぞう」とメスの「とんこ」の2頭飼育しています。 ヒグマは北海道産の動物です。北海道の方にとっては身近な動物なのです。メスの「とんこ」は、とても遊び好きなクマなので、ガラス越しに観察できる場所に体当たりなどをする時があります。オスの「くまぞう」は、立っている木に背中をこすりつける仕草(マーキング)をする時があります。その立ち姿は迫力がありますよ。
 アムールトラです。旭山動物園では、オスの「いっちゃん」とメスの「のん」の2頭を飼育しています。この2頭の関係はおもしろいです。 雪の中を歩く「いっちゃん」 。「いっちゃん」が「のん」に近づいていくと、「のん」は「いっちゃん」から逃げようとしたり、「いっちゃん」にパンチをしたりします。
 アムールトラは、寒い地域(アムール川周辺)にすんでいる動物です。ですから、旭川の寒さはへっちゃらです!
 雪の中のアムールトラはなかなかいいですよ!
同じ道を歩くアムールトラ。道が出来ている。 よっこいしょと・・・
 ユキヒョウです。現在は鼻が赤いオスの「ゴルビー」と鼻が黒いメスの「プリン」の2頭飼育しています。ユキヒョウは、高度6000 m 付近の高原や高山ですんでいる動物です。岩山の斜面など長い尾でバランスをとり、不安定な岩の上でも軽々と動きます。そんな動きに注目です! 真下から見たユキヒョウ。
 昼間は寝ていることが多いですが、ユキヒョウの岩を登る動きは必見です!
 ユキヒョウの所では、空中にせり出したオリがあります。ここでは、真下からユキヒョウを観察することができます。肉球まではっきり観察できるので、今まで味わったことのない感覚で観察できます。
 アムールヒョウです。現在は「アテネ」・「キン」兄弟の2頭飼育しています。 「アテネ」・「キン」兄弟は、2005年に広島の安佐動物公園から旭山動物園にやってきました。 「アテネ」と「キン」兄弟。
 アムールヒョウも、ユキヒョウと同じく、真下から観察することができるようになっています。
トラの足形。  ライオンのオスの「ライラ」です。2006年現在、ライオンはオスの「ライラ」とメスの「レイラ」、そして2006年10月20日にうまれた「アキラ」の3頭を飼育しています。 メスの「レイラ」
 ライオンはアフリカにすんでいる動物です。旭川の冬は少しつらいかも・・・。なので、冬期開園中は、外に出す時間を夏より短くしています。また、ガラスの所に板を敷き、少しでも暖かくなるように工夫しています。そうすることで、みなさんの間近でライオンが観察できます。
 異なる動物を同じ場所で飼育する「混合展示」も新たな取り組みとして試みられている。現在はゴマフアザラシとウミネコ・オオセグロカモメ、ジェフロイクモザルとカピバラの混合展示を行っている。過去にはペンギン館でアザラシの仔を飼育していたことがあるほか、マルミミゾウとモモイロペリカンの混合展示もあったが、ゾウが死亡したため、現在はペリカンのみの展示となっている。動物同士のストレス解消などの狙いがあるが、2005年8月29日にオープンした「くもざる・かぴばら館」で、カピバラの餌に手を出したジェフロイクモザルが喧嘩の末に死ぬという事故が発生。飼育や展示方法の難しさを改めて浮き彫りにした。
 日本では、北海道の道東のみに生息する特別天然記念物のタンチョウです。
 絶滅の危機にあるものの、現在は、少しずつ数を増やし、900羽ほど確認されています。
 現在、オス・メス一羽づつを小動物舎の前で飼育しています。
 2008年6月に完成した「オオカミの森」。放飼場には、木、岩山、小川があり、また檻で区切ってエゾシカも飼育し、100年前の北海道の自然を感じてもらうような施設になっています。そこで、オオカミは、円形になっている放飼場を走り回ったり、小川で水浴びしたり、岩山の頂上で遠吠えをしたりとさまざな行動を見せてくれます。「オオカミの森」に入ると、観察ホールがあり、360°見渡してどこにオオカミがいるかを探したり、「ヘアーズアイ」というドーム型の観察場所では、オオカミを間近で観察できたり、外に出ると、檻が全くない部分から観察できる場所があったりと、いろいろな角度からオオカミを探して観察できるようになっています。
 オオカミを間近で観察できる「ヘアーズアイ」です。オオカミが近くにいると本当に迫力満点です!ユキウサギの気持ちになって、オオカミを観察してみようという場所です。「ヘアーズアイ」に入り、オオカミを探してみましょう。ユキウサギの気持ちになるとオオカミが近くにいない方がいいかも…そんな気持ちを味わってみてください!
 2月7日朝、寝室でクリスが死亡しているのが発見されました。同居個体からの攻撃の結果、頸部からの出血が原因となり、血液が肺に入り窒息したことが死亡原因です。急な出来事であったので、私たち飼育係も驚きを隠せませんでした。もともとクリスは、虚弱体質の個体でしたが、「オオカミの森」に引っ越してきてからは、体つきもがっちりしてきました。最近は、発情期を迎え、オスのケンとも良い関係になってきており、二世誕生を期待していました。
 施設から外に出ると、檻が全くなく、放飼場を観察できる場所があります。 オリなしでのオオカミの姿は…
 檻が無い所でのオオカミを見ると迫力がありますよ!でも、ひたすら寝ています(笑) 
 「エゾシカの森」では畑を作り市民と一緒に種植から収穫までやりたいと考えています。きっとエゾシカに食べられたり荒らされたりするでしょう。でも植えたら収穫したくなるはずです。その過程の中で,僕たちも自然の中でエゾシカと共に生活しているんだ,僕たちの生活圏と自然に境界線なんてないんだ,ということに気づいて欲しいと思います。絶滅に追いやったオオカミ,増えすぎたエゾシカとヒトの生活,これがおおきなコンセプトになります。
シカト・・・
旭山動物園地図。 ここにしかないトラの自販機。
ウマ。 ヒツジ。
ウマ。 ヤギ。
 オオワシです。 白と黒の羽の色と、大きな黄色いくちばしが特徴です。国指定の天然記念物であり、環境省レッドデーターブックで絶滅危惧U類に指定されています。翼を広げた大きさが2mをこえる大型のワシで、日本には冬鳥としてやってきます。また野生では、流氷の上で羽を休めているオオワシが見られます。その時のオオワシは雄大です。実際に翼を広げたところを見ると、その大きさを実感できるでしょう。 クマタカです。頭に冠羽があり、翼を広げたときは、翼が長く幅も広いのが特徴になります。翼を広げた大きさが150cmにもなり、日本産のワシタカ類の中では、イヌワシにつぐ大きさです。留鳥(りゅうちょう)であり、渡りはしません。世界的に分布域が狭く貴重な種類です。また、もともと非常に個体数が少ないうえ、近年繁殖に成功するつがいの割合が急激に低下しており、絶滅の危機に瀕しています。
オジロワシです。国指定の天然記念物であり環境省レッドデーターブックで絶滅危惧IB類に指定されています。北海道東部で少数が繁殖するほか、冬鳥として日本各地にやってきます。野生では、オオワシと同じく、流氷の上で羽を休めている姿が見られます。近年では、野生では鉛中毒で死亡する個体が増えてきており、生息が危ぶまれている状況です。 1997年4月に完成した「こども牧場」。
 人と動物がふれあえる唯一の空間です。ウサギやモルモットなどのふれあいは、動物の体温やにおいを体験できたり、いろんな発見がありますよ。
 ヤギやアヒルの鳴き声が!ウサギやモルモットのぬくもりが!あなたを待っていますよ。
室内でウサギやモルモットも展示しています。のんびり休んでいる時はどんな姿??
たくさん・・・ 動物資料展示館。
  1983年に(財)日本宝くじ協会の寄贈により建てられた「動物資料展示館・動物図書館」。
 1階は動物のはく製や骨格標本などを展示しており、2階は動物図書館となっています。年間通して各種パネル展などの特別展示など、主にこちらで行われています。
 旭山のご長寿動物の中の一頭、カバの「ゴン」の44才の誕生日(12月20日)です。
 カバの平均的な寿命は40〜45才といわれています、結構なお爺ちゃんなんですよ。
 ちなみにもう一頭の旭山のカバ、「ザブコ」も今年で45才、2頭で旭山の歴史を見続けてきました。 ここ数年になってザブコは足腰が衰えてしまいましたが、ゴンはまだまだ元気!歩鉄の達人と同い年です。
アミメキリンです。 マリモとゲンキです。現在,2006年4月19日に東山動物園からやってきた「マリモ」と2008年6月26日に周南市徳山動物園からやってきた「ゲンキ」の2頭で飼育しています。 まだ幼い「ゲンキ」もすぐ環境に慣れ,マリモと仲良く暮らしています。将来は2世誕生を期待していますが,まだ数年先になりそうです。たまに、隣にいるカバなどを見たりしているので、その姿もなかなかいいですよ!
 ミナミシロサイのオスの「ノシオ」です。夏の間は、特に雨が降った時や気温が高い時には、施設内の泥浴びのできる場所で、豪快に泥浴びをしている姿が見られます!また、冬は冬で雪を角につけたり、雪で遊んでいる姿なども見られます。餌台も改良され、サイの食べている姿が、間近で観察することができます。もぐもぐタイムをチェックして見に行ってみましょう! ダチョウ・エミュー・ニワトリの卵。
 ダチョウです。現在は、オスとメスの2羽飼育しています左のダチョウの写真はオスです。メスは茶色がかった羽の色をしていますので、すぐに見分けはつきます。 ダチョウとエミューの見分け方の一つは、足の指の数です。ダチョウは2本、エミューは3本です。これは実際に目で見て観察して下さい!その他にも見分け方があるので、ぜひ探して見て下さい。新しい発見ができますよ!
 ジェフロイクモザルです。現在はメスのジュン、チャコ、フミ3頭とオスのハープ1頭を飼育しています。 クモザルは、尾が第5の手足と言われています。尾を器用に使って移動したり、尾だけでぶら下がったりすることができます。ロープなどを使って遊ぶ姿は驚きです!とてもマネのできない動きをしますよ!また、尾の内側約15cmには毛が無く、尾紋(指紋みたいなもの)があり、すべらないような仕組みになっています。
エゾフクロウ。 ワシミミズク。
ゴリラの販売機。 ちんぱんじー館。
 ちんぱんじー館を入ると左側に屋内放飼場があります。屋内放飼場では、ガラス一枚でしきられている施設です。今まで感じたことがない距離でチンパンジーを観察することができます。チンパンジーの細部まで観察できますよ。また、飼育係の手作り看板がたくさんあるので、チンパンジーのことがわかりますよ!この場所には、元飼育展示係のあべ弘士さんの描いた壁画もあります。
 屋内放飼場から出口までの間に、窓がたくさんあります。その窓からは、チンパンジーを見ることができるようになっています。チンパンジーはみなさんの動きを見て、窓の近くに寄ってきたりもします。間近で観察することができるので、チンパンジー1頭1頭の顔が違うのがわかります。また、表情も豊かでおもしろいですよ。
チンパンジーから見た人間。ホモサピエンス:哺乳綱(哺乳類)サル目(霊長目、霊長類)ヒト科ヒト種。
 シロテテナガザルです。特徴は、長い腕で、枝をつかむというよりもひっかけるようにしてぶらさがり、巧みに木から木へと移動することです。シロテテナガザルの移動の速さは私たちが想像する以上の速さです。次から次へと木やロープに移動していきます。また、速いスピードでの急な方向転換も彼らは簡単にやってのけます。その速さは必見です!また、類人猿に分けられるこのシロテテナガザルには、しっぽがありません。
  2001年8月に完成したおらんうーたん舎(左側)。夏期開園中は,飼育舎と空中遊技場にある,高さ17mの塔を渡るオランウータンの様子が観察できます。空中遊技場では今まで感じたことがないオランウータンの迫力を感じられます。また,冬期開園中は2005年1月に完成した「おらんうーたん館」(右側の灰色の建物)で,観察できるようになっています。室内の高さは7mあり,ロッククライミング用のホールド(つかむ物)や巨大ハンモック,たくさんのロープなどなど・・・仕掛けがあります。しかも,夏よりオランウータンとの距離が縮まります。
 おらんうーたん館には,オリもガラスもありません。そのため,写真のように高い位置で,気持ちよさそうに動いているオランウータンの姿を,同じ空間で観察することができます。ロープやホールド(壁に付いているつかむ物)を使いながら軽々と上にあがっていきます。その動きは迫力ありますよ!この施設の空間はきっと今までには感じたことがない距離でオランウータンを観察することができるでしょう。
1997年7月に完成した「さる山」。約30頭のニホンザルを飼育しており、低位置から高位置までのざまざまな角度からニホンザルを観察することができます。また、野生のニホンザルは一日の半分以上をエサを探すのに時間を費やします。そのことから、エサを探す時間を伸ばすためにさまざまな工夫がされています。
 さる山は、大きな人工岩があり、高さ14mの擬木があります。その周りには、たくさんの木が組まれており、ニホンザルの野生の動きを引き出す工夫がされています。 ニホンザルが木や岩を登ったりする動きには魅了されます。また、木から木へとジャンプをしたり、とてもまねのできない動きが見られます。
 ワピチです。2007年現在は、メスの1頭のみの飼育しています。シカの仲間でとくに大型であるワピチは、オスだけにとりわけ大きな角をもっています。大きなものでは片方だけでも2m近くになり、重さも数kgにもなります。ワピチの気性はあらく、野生ではオオカミやクマでも角で突き殺したり、けり殺してしまうことがあります。 東門レストラン・売店・おみやげ。
東門レストラン・売店・おみやげ。 売店内。
東門から見た旭山動物園全景。 オリジナルソフト \350。
JAL 旭山動物園ペンギン号。 JR旭川駅。
 かつて動物園は大都市にしかない施設であり、北海道では1951年にようやく札幌市円山動物園が開園した。高度経済成長の到来した1960年前後から全国の地方都市で盛んに動物園が建設されるようになり、1963年にはおびひろ動物園が開園した。旭川市でも動物園開設を求める声が大きくなり、当時の五十嵐広三市長(後の建設大臣・内閣官房長官)が、1964年度以降開園へ向け予算をつけた。建設地には市内数カ所の候補があったが、地形や地質が適していたこと、また市内中心部から旭川電気軌道の路面電車(旭川電気軌道東旭川線、1972年廃止)が運行されていたことなどが決め手となり、市の東部にある旭山が選ばれた。1966年4月着工して1967年6月に完工、総事業費は約2億5千万円だった。各地に預託されていた動物を運び入れ開園したのは1967年7月1日である。当初の動物は75種505点だった。なお、これにはコイ200匹も含まれている。当初40万人ほどだった年間入園者数は、旭川市の人口増とともに右肩上がりに増加したが、1983年の約59万7千人をピークに減少に転じた。1994年にはニシローランドゴリラ、ワオキツネザルが相次いでエキノコックス症で死亡するという事態が発生、施設面も含めて予防策を検討するために8月27日で営業を切り上げた。人間への感染の恐れはほとんどなかったが、市民の不安は大きく、入園者減少に追い打ちをかける形となった。1996年には約26万人まで入園者数は落ち込んだ。これを打開すべく、1997年より行動展示を実現する施設づくりに着手した。同年には巨大な鳥籠の中を鳥が飛び回る「ととりの村」が完成。翌年以降「もうじゅう館」「さる山」「ぺんぎん館」「オランウータン舎」「ほっきょくぐま館」「くもざる・かぴばら館」と毎年のように新施設をオープンさせ、そのたびに入園者を増やしている。2005年11月15日、NHKの番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜・旭山動物園〜ペンギン翔ぶ〜」に取り上げられた。また、2006年5月13日には、フジテレビ系列で旭山動物園をモチーフとしたスペシャルドラマ「奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜」が放送、次いで2007年5月11日、2008年5月16日に続編が放送された。今後もドラマの撮影や映画の撮影が予定されている。年間入場者数は、2005年度には前年比55万人増の206万人、2006年度には入場者数が304万人を記録した。上野動物園の350万人に肉薄する。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』・旭山動物園ホームページ