更新日時 2014年09月23日

 ゴールドパーク鳴海(鳴海金山):807年相之俣弥三郎が金山を発見したと伝えられている。1171年池大納言頼盛奉行の時、採掘を盛大に行う。1597年上杉家蔵越後瀬波郡絵図に越後黄金山の主体、高根金山、猿田金山が明記。慶長年間には全国の産金量の3分の1を産出したと言われている鳴海金山跡は、当時のタヌキ掘り(手堀り)の跡と荒々しい岩肌が残されたままになっています。 1616年徳川秀忠の布令により鳴海金山の採金が廃止される。1870年時の役人吉田倍太郎により再び発見、採金されたが、8年後資本金は尽き廃山同様となる。その後約12年間、吉田は執念と根気強い努力によって採金を試みたが、結果は思うようにいかなかった。1200年の時を越え、現代によみがえった鳴海金山を見ることができます。7月末の日曜日から9月末の日曜日までの毎週日曜日のみの営業で、日本海東北道朝日三面ICから県道鶴岡村上線(朝日スーパーライン)経由で約1時間50分もかかる山奥にあり、 なかなか訪れる事が難しい場所です。 大人600円 小中学生300円(※砂金採取体験は中止しています。)
朝日スーパーラインは途中で砂利道になります。
鳴海金山の入坑受付です。 受付にはトイレも有ります、。大人600円 小中学生300円。
穴ポコに入るので、ガス検知器を装備しています。この場所は高度もあるので、酸素濃度が19%です。
受付から坑口まで約20分程度山道を登り降りします。
 鳴海黄金坑。大千畳坑は、鳴海金山の中で一番大きな坑内をもち、坑内には、タガネを使って狸堀した跡が今もそのままの形を残しています。縦横無尽に伸びた坑道は、人々の金への思いに千数百年の年月をかけてきた結果なのです。金に対する思いは、時代の変化の中で変わってきたのでしょうか。また、金に対する価値とはどんなものなったのでしょうか。
鳴海黄金坑の坑口脇には説明看板があります。
鳴海金山の大千畳坑。観光用に整備されている。発電機を回して照明を確保している。
狸堀の横穴。 銀色に光るのは苔みたいですね。
鳴海金山の大千畳坑。
 世界最大の金貨は天正大判で、縦17.2cm・横10cm、重さは165g(金含有量122g)で、1gの金を掘るのに約200kgの土が掘られ、天正大判にすると24.4tの土を掘る必要があった。天正大判を1枚つくるために、1120人工の金穿大工が必要。天正大判1枚で米が約100俵買えた。天正大判1枚は10両で現在の貨幣価値にすると約400万円に相当する。天正大判の金としての価値は約57万円。(2014年9月21日現在、1g=4,669円)
最初は光っていたので金かと思いましたが、苔が光っているようですね。
この先は小千畳坑。 気温は約10℃。
鳴海金山は佐渡金山の数十倍の金の含有率であった。
 鳴海金山の伝説で相俣金山もついに掘り尽くし閉山の時が来た。佐渡の金山が大盛山し、採算のあわぬ金山は廃山にしようと、徳川幕府は元和年間に採金の廃止を布令したのである。この金山には、山の宝として金の扉一対が秘蔵されてきたが、時の奉行は、一つを山へ埋めよと命じ、一つは何処かへ持ち去ったという。埋めた物は、掘り尽くした山への供養の意味であり、その上に、目印として白ツツジを植えたと伝えられている。今では全山に咲き誇り、その跡は探すすべもない。もう一つは、難波の国へ届けられたというが、今は、京都のある寺院の秘宝として保管されているという。
大切坑です。
大切坑入口は横にあります。
大切坑は長方形に綺麗に掘られている。
試掘坑(狸堀) 縦175cm、横135cmの四角い坑道。
横穴が塞がれている。 上下の昇降階段。
横穴が分岐している。この横穴は高さが低くヘルメットが必須だ。ヘルメットは貸してくれる。
大切坑内部。
 大切坑は、鳴海金山の中でも一番下の方に坑口があり金山全体の水抜き坑としての役割を果たした。承安年間、金を掘り出す技術は乏しかった。堀残した跡を命じの初め新しい採鉱法で残された金を掘り出した。
 アカの鍾乳石:石灰と鉄分を含んだ水が、数百年かかって少しずつ運ばれた造形である。坑夫には使ってはならない言葉があった。血液を「ち」と言わず、アカと言った。(アカの鉄分が溶けて溜まったものと言われる)
大切坑内部。
大切坑内部の試掘坑(狸堀)
大切坑は結構アップダウンがあります。
天井が低く狭いので、服装の汚れに注意ですね。
この先は立入禁止区域。 また入口に戻ってきます。
 大切坑の近くで砂金採取体験(200円)をしていましたが、大雨で埋まってしまったそうです。この下にはまだ砂金が残されているようです。但しこの砂金は、鳴海金山の砂金ではなく、外国製の砂金を蒔いたそうです。この周辺の川では今は砂金は取れないそうです。
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出典: 村上市商工観光課 観光交流室
ゴールドパーク鳴海金山