更新日時 2017年11月12日
スーパーカミオカンデ(Super-Kamiokande)とは、岐阜県飛騨市神岡町(旧吉城郡)旧神岡鉱山内に設置された、東京大学宇宙線研究所が運用する世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置である。Super-K と略されることもある。小柴昌俊東京大学名誉教授のノーベル賞受賞研究の元となったカミオカンデと同じ原理で、大きく高性能化されている。50,000トンの超純水を蓄えた直径40m、深さ41.4mのタンクと、その内部に設置した浜松ホトニクス社製の11,200本の光電子増倍管からなり、カミオカンデよりも性能が大幅に上がっている。この光電子増倍管でチェレンコフ放射を観測することにより、様々な研究を行う。1991年12月に空間の掘削を開始。建設には旧神岡鉱山の運営者であった三井金属や三井造船が参画した。1993年8月に深さ40mの円柱状に掘り下げる工事が完了。1995年中頃にタンクの建設が完成。1995年6月から光電子増倍管の取り付け作業と電子回路への接続が行われ、同年12月に完了した。以後、2か月以上を要して5万トンのタンクを純水で満たし、1996年4月1日0時に完成した。 | |
神岡町公民館に展示されているスパーカミオカンデの模型。 | |
@跡津通洞坑口。 | |
@跡津通洞坑口の扁額。 | |
@跡津通洞坑口。 | |
@跡津通洞坑口。 | |
@跡津通洞坑口には監視カメラが付いている。 | |
@跡津通洞坑口には誰が中に入っているか解る名前札が設置されている。 | |
@跡津通洞を特別のバスで移動します。今回のスーパーカミオカンデの一般公開は計6回に分けて、合計300名の見学会。 | |
A坑道内に入れるバス鉱山保安法で決まっている。坑内において使用する自動車にあっては、自動車の内燃機関の種類は、ディーゼル機関又はガソリン機関(人を運搬する自動車又は施設等の巡視及び点検の用に供する自動車であって、火災及び有害ガスによる危害を防止するための適切な措置が講じられているものに用いられるものに限る。)であること。 | |
Aスーパカミオカンデ実験区域入口。 | |
Aスーパカミオカンデ実験区域入口は2重の扉になっていて、扉を同時に開けるのは禁止されている。特にインターロックはとってなさそうだ。誘導灯の左右に付いている表示は風向き方向。火災の時に逃げる方向を判断する。 | |
A鉱山内事務所とコントロール室。 | |
Aスーパーカミオカンデは一般公開の他に大学等の研究機関の見学が毎日のようにある。 | |
Aスーパーカミオカンデのコントロール室。学生?の研究者が中に居ます。 | |
A神岡鉱山の模型。 | |
A神岡鉱山の模型内部。坑道内の位置関係が解る。 | |
A神岡鉱山の坑内は模型より実際はもっと複雑。 | |
Aスーパーカミオカンデの光電子増倍管。浜松ホトニクスは、光関連の電子部品や電子機器を製造・販売する株式会社。1953年9月29日に「浜松テレビ株式会社」として創業。半導体レーザー、フォトダイオード、光電子増倍管、X線管、分析用光源など光関連で高い技術力を持つ。光電子増倍管で世界シェア約90%。 | |
Aスーパーカミオカンデの超純水装置。超純水装置のフィルターはDIC株式会社のEF-040Pが使われている。 | |
Aスーパーカミオカンデの超純水装置の図面。 | |
Aスーパーカミオカンデへ通じる通路には配管や機器が設置されている。 | |
Aスーパーカミオカンデ関連の装置類。 | |
Aスーパーカミオカンデの水槽タンク上部。観測を止めるわけにはいけないので検出器内部は非公開。 | |
A神岡鉱山跡津坑内部。 | |
A神岡鉱山跡津坑内部。鉱山内部は殆ど漏水が無かった。 | |
B神岡鉱山跡津坑の脇には鉱水の水路がある。この水を濾過してスーパーカミオカンデの超純水として使われている。 | |
B火薬類取扱所。現在坑道は掘削されていないので火薬類は保管されていない。今後の計画としては、スーパーカミオカンデの20倍の規模(タンク体積100万トン)になるハイパーカミオカンデの建設計画(2025年の実現を目指す)が検討されている。 | |
B保護具保管場所。 | |
B神岡鉱山の坑道。トロッコのレールが残る。 | |
B神岡鉱山の坑道。トロッコのレール及びトロッコ台車が残る。 | |
B神岡鉱山の坑道。 | |
B神岡鉱山の坑道。 | |
B神岡鉱山の坑道。 | |
B神岡鉱山の実験室D。 | |
B神岡鉱山の実験室C。実験室Cは液体キセノン検出器でダークマターの研究を行っている。液体キセノン検出器は、約800kgの液体キセノンの周りを642本の光電子増倍管が取り囲み、さらに全体が2重の純銅製の真空容器に入れられています。液体キセノンは蒸発させないために、マイナス100度に保たれており、液体キセノンとダークマターが衝突して放出される光を、周りに配置した光電子増倍管でとらえます。 | |
B神岡鉱山の坑道。トロッコのレールが残る。 | |
B神岡鉱山のキュービクル及び非常用発電機。発電機には排気用のダクトが付いている。 | |
B神岡鉱山の坑道。トロッコのレールが残る。 | |
B神岡鉱山の坑道。 | |
B神岡鉱山の坑道には監視カメラが付いているので注意が必要だ。 | |
C神岡鉱山の坑道。トロッコのレールが残る。以前は茂住坑口からトロッコ列車にて一般公開の見学者がここまで移動していた。 | |
C神岡鉱山の坑道。トロッコのレールが残る。 | |
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