更新日時 2021年08月15日
ローソク岩は北海道余市郡余市町豊浜町沖の沖合約550mの海上に海面から45mを超える高さでそそり立つ細長い特徴的な姿を持つ。岩質はハイアロクラスタイト。無人島。積丹半島の海岸部分は断崖が連続し、その沿岸部には奇岩があちらこちら見られるが、このローソク岩も、そのような奇岩の1つに数えられる。岩の上には神社が存在する。その形状から、「天を指している」とも喩えられる。また人々の目を引いたことから、積丹半島のシンボル的な存在となっており、そして、観光資源の1つともなっている。昔はもっと太く、丸い岩だったものが、1940年8月2日の積丹半島沖地震の際に発生した津波のため半分に割れ現在の大きさになった。ローソク岩は2016年にも先端の一部が欠け、それまでよりも鋭角な形状となった。津波によって現在の形になる前は、この岩を「カムイ・イカシ」(男神)として崇め、女性が岩へ上がると不漁になると信じられていたので、そのような行為は禁じられていた。また、かつては、岩の周辺は千石場所と呼ばれニシンの良好な漁場であった。 | |
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