更新日時 2023年06月12日
宇佐海軍航空隊戦争遺構:1939年(昭和14年)10月1日に宇佐海軍航空隊が開隊し艦上機(航空母艦から発着する航空機)の搭乗員を養成するため多くの航空隊員が宇佐で訓練を行った。2年後の太平洋戦争の勃発とともに次第に作戦部隊に組み込まれ特別攻撃隊「特攻」の基地となった。多くの若者が飛び立ち154人もの若者が命を落とた。また、宇佐海軍航空隊とその周辺は米軍による空襲を何度も受け多くの方が亡くなりました。市内には現在でも、軍用機を格納した掩体壕や、機銃掃射の痕が残る落下傘整備所など多くの戦争遺構が残されている。 | |
@爆弾池。YouTube動画リンク | |
@爆弾池。1945年4月21日米軍の爆撃機B29が初めて宇佐に飛来した際にできた爆弾の痕に水が溜まって爆弾池と呼ばれている。 直径10mほどの大きさがありましたが、現在は一部が埋まっており直径7〜8mほどになっている。 この時の空襲で航空隊関係者だけで320人が亡くなった。 終戦時は数多くの爆弾痕があったが埋め戻され現在はここの他には今宮神社境内に残るだけとなった。 宇佐市指定の史跡(2013年3月29日指定)。 | |
A城井1号掩体壕。公園内には宇佐から出撃した154人の特攻隊員の名前を記した鎮魂碑などが設置されている。 | |
A城井1号掩体壕は幅21.6m、奥行14.6m、高さ5.4m 軍用機を空襲から守るための施設で1944年の8月頃から建造が始まった。 この掩体壕は前方部と後方部で造り方が異なり、前半部は型枠にコンクリートを流し込み後半部は土盛りにコンクリートを流して造っています。 宇佐市内には11か所の掩体壕が残っており、入口の向きがすべて異なっています。これは防弾効果を上げるためにあえて変えたのではないかと言われています。 カモフラージュするために掩体壕の上には土が盛られて草を生やしていますが米軍の撮影した当時の航空写真には掩体壕がはっきり写っており効果はありませんでした。 | |
A城井1号掩体壕。戦後50年にあたる1995年に平和のシンボルとして宇佐市の史跡に指定され(1995年3月28日指定)公園として整備されました。 | |
A城井1号掩体壕内部には国東沖で引き揚げられたゼロ戦のエンジンが展示されている。 | |
B城井2号掩体壕。 | |
B城井2号掩体壕:軍用機を空襲から守るための施設で、1944年の8月頃から建造が始まりました。 ゼロ戦用の掩体壕として造られましたが、「天山」と呼ばれる艦上攻撃機との兼用にするために、入口部分が改修されています。 | |
B城井2号掩体壕内部は農機具置き場として使用されている。 | |
C農協倉庫脇の掩体壕。 | |
D中型掩体壕:幅43m、奥行23m、高さ9m。中型機と呼ばれる2つのエンジンを持つ軍用機が格納されていた施設で1945年の4月に建てられた。 地上部分の大きさは国内最大級と言われている掩体壕。中型掩体壕の建造には海軍の技術士官の指揮のもと朝鮮人労働者が駆り出されたと言われている。 掩体壕の中には、一式陸上攻撃機と呼ばれる飛行機などが入れられていた。 | |
D中型掩体壕。 | |
D中型掩体壕内部。 | |
E宇佐海軍航空隊滑走路跡。北側終端。 | |
F宇佐海軍航空隊滑走路跡。南側。 | |
G宇佐海軍航空隊正門跡。宇佐空の郷:市内に残る戦争遺構めぐりの拠点施設として平成2017年04月21日に開館。宇佐海軍航空隊の司令部庁舎をモチーフに建設されており敷地内には正門門柱の復元モニュメントが設置。施設内には、この場所にあった宇佐海軍航空隊正門門柱の1基が実物展示。 | |
G宇佐海軍航空隊正門門柱実物。 | |
G宇佐海軍航空隊正門跡(出典:宇佐空の郷) | |
H落下傘整備所跡。幅11m、奥行12m、高さ7.66m。パラシュート(落下傘)を整備していたと言われるレンガ造りの建物で、外壁には米軍による機銃掃射の痕が無数に残る。 北側の壁に描かれている白い○は、火事が起こった時に最優先で消火せよという印。 時期によっては落下傘の他に小型の爆弾や魚雷が入れられていた。 戦争遺構として宇佐市の史跡に2013年3月29日指定。 | |
H落下傘整備所跡内部。 | |
H落下傘整備所跡の外壁に機銃掃射の跡が残る。 | |
I耐弾式コンクリート造建物。宇佐海軍航空隊の受信所と考えられている建物。 建物の外壁は厚さ45cmの鉄筋コンクリート製で耐弾式と呼ばれる頑丈な構造となっており屋根が土で覆われ上空から確認しづらくされていることから重要な施設と考えられています。 | |
I耐弾式コンクリート造建物内部。 | |
Iタンク跡。燃料を入れていたと思われるタンクの土台2基が残ってる。タンクの周辺にはコンクリート製の低い壁と高さ2mの土塁に囲まれており南北に小型の建物があった。非常時の発電所等の施設であった可能性もある。 | |
I耐弾式コンクリート造建物付属施設。 | |
J掩体壕。 | |
J掩体壕。 | |
J掩体壕内部はお決まりの農機具置き場。 | |
K掩体壕。 | |
K掩体壕。 | |
K掩体壕内部はお決まりの農機具置き場。 | |
L掩体壕。 | |
M掩体壕。 | |
M掩体壕。 | |
N掩体壕。 | |
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