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更新日時 2016年06月18日

 東海道本線 穿屋川橋梁 ねじりまんぽ:東海道本線は、東京都千代田区の東京駅から兵庫県神戸市中央区の神戸駅までを結ぶJRの鉄道路線である。熱海駅から米原駅までは東海旅客鉄道(JR東海)の管轄となっている。1884年(明治17年)には大垣駅 - 関ケ原駅 - 長浜駅間が開業している。この時に穿屋川橋梁「ねじりまんぽ」も竣工したと推測される。ねじりまんぽ(アーチのレンガが螺旋状に積まれたトンネル)、正式には斜拱渠(暗渠タイプのアーチ橋)と呼ばれている。通常、拱渠等のアーチ部に煉瓦やコンクリートブロックを用いるときは、まっすぐに積むのが普通であるが、鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、アーチ部を斜めにねじって積まれることがあった。斜めに積まれたアーチ内部におて、その景観はかなり奇妙なものとなる。そのためそのトンネルをくぐった時には、タイムマシンに乗ったような不思議な感じを覚える人も多い(ドラえもんの影響?)「ねじりまんぽ」は、日本では約28件ほど確認されており、コンクリートブロック製の六把野井水拱橋を除いてあとは煉瓦拱渠である。なお、コンクリートによる構造物が発達する大正時代以降の構造物には見られない。鉄道の黎明期と煉瓦の黎明期が一致するため、鉄道黎明期の構造物には煉瓦造りの構造物が多く現存する。
ねじりまんぽ
A
東海道本線 穿屋川橋梁 ねじりまんぽ。
開業:1884年(明治17年)
場所:岐阜県不破郡関ヶ原町野上
東海道本線 垂井駅 - 関ヶ原駅間
2016年06月12日探索。
A穿屋川橋梁の北側坑口には旧国鉄の境界標とR190の表示がされている。
A穿屋川橋梁の北側坑口入口部分の煉瓦積みは水平に積まれている。
A穿屋川橋梁の北側坑口入口部分の煉瓦積みは水平に積まれている。下部は石積みとなっている。
下部が石積みなのは煉瓦が水で風化するのを防ぐ為と思われる。
A穿屋川橋梁の北側坑口。
A穿屋川橋梁の北側坑口から少し進むと煉瓦3個分の広さのカルバートになっている。
A穿屋川橋梁の中間部が「ねじりまんぽ」になっていて、外から見ると「ねじりまんぽ」と解らない構造になっている。これを名付けて「隠しねじりまんぽ」と呼ぶ事にした。
A穿屋川橋梁の中間部が「ねじりまんぽ」
A穿屋川橋梁の中間部が「ねじりまんぽ」の傾斜角は約50度。
A穿屋川橋梁の中間部が「ねじりまんぽ」
A穿屋川橋梁の南側も入口部は水平に積まれている。中から積みますのは難しいと思われるのでこの構造は竣工当初からの構造と思われる。水平部の煉瓦積みの上は「ねじりまんぽ」になっていると思われる。
A穿屋川橋梁の南側坑口。こちらの坑口部入口付近は水深が若干深くて長ぐつでは無理なため南側坑口に出るのは諦めた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『関ヶ原市』を掲載」
出典: 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
東海道本線 穿屋川橋梁 ねじりまんぽ