更新日時 2020年12月05日

日本の鉛の40%を精錬する契島
 契島は広島県豊田郡大崎上島町、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島。1899年(明治32年)に深川鉱山製錬所として銅の精錬が始まった。その後、何度か経営者が変わるが1950年(昭和25年)に東邦亜鉛が買収した。後に銀の精錬も始め今日に至る。広島県竹原市の沖合い約4kmに位置し、面積は9万平方m。島のほとんどが東邦亜鉛株式会社の所有で、同社の工場(契島製錬所)である。日本の40%以上の鉛がこの島で製錬されている。2017年現在、日本国内で鉛鉱石からの製錬を行っているのはこの島の工場のみ。大崎上島町営フェリーが立ち寄る波止場を除き、同社関係者以外は立入禁止だが、工場マニア・廃墟マニアの間で端島(長崎県)に次ぐ「もう一つの軍艦島」として注目を浴び、無断で工場敷地内に立ち入るマニアが後を絶たない。島には7つの工場の他に、物流センターや社員住宅があり、2017年現在で30人の作業員が居住する。鉛は、オーストラリアや南アメリカなど海外から輸入した鉱石を製錬して生産され、2017年現在年間9万トンを出荷し、主に自動車バッテリーの原料として使用される。
@契島の東側全景。
A契島の北側全景。
B契島の西側全景。
C契島の南西側全景。
契島は竹原港から大崎上島の白水港経由で行ける。
大崎上島の白水港待合室。
大崎上島の白水港から町営フェリーさざなみでり島に行ける。
D契島は島全体が東邦亜鉛の敷地。
E契島港湾施設。
F契島港湾施設。
G契島の桟橋。ここから上陸する。
G契島は島全体が東邦亜鉛の敷地。
G契島は島全体が東邦亜鉛の敷地の為一般の人は上陸出来ない。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『大崎上島町』を掲載」