更新日時 2016年04月13日

 真岡鐵道株式会社(もおかてつどう)は、栃木県及び茨城県で旧国鉄特定地方交通線を転換した鉄道路線真岡線を運営する栃木県と沿線自治体などが出資する第三セクター鉄道会社である。沿線自治体で組織する芳賀地区広域行政組合と筑西市(当時の下館市)の委託を受け、1994年(平成6年)から蒸気機関車 (SL) 牽引列車の運転を行っており、2両の蒸気機関車(C12 66、C11 325)を保有している。蒸気機関車は、自社線内での運行に供されるほか、各地に貸し出され、JR線内をイベント臨時列車として運転されることがある。また、1998年(平成10年)9月15日から関東鉄道と常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷを発売している。
駅一覧
下館駅 - 下館二高前駅 - 折本駅 - ひぐち駅 - 久下田駅 - 寺内駅 - 真岡駅 - 北真岡駅 - 西田井駅 - 北山駅 - 益子駅 - 七井駅 - 多田羅駅 - 市塙駅 - 笹原田駅 - 天矢場駅 - 茂木駅
 下館駅(しもだてえき)は、茨城県筑西市乙にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・真岡鐵道・関東鉄道の駅である。
 島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線、単式ホームの西側を切欠いた切欠きホーム1線、合計3面6線のホームを持つ地上駅。1番線から6番線まで、北側から順に番号が振られている。切欠きホームの1番線を真岡鐵道、単式ホームの2番線と島式ホームの3・4番線をJR東日本、島式ホームの5・6番線を関東鉄道が使用する。1・2番線に隣接する北口と、5・6番線上空にある南口の2か所の駅舎(改札口)を有する。改札は3社共通であり、どの改札口からでも各線に乗車できる。北口駅舎はJR東日本所有の地上駅舎でSuica対応の自動改札機およびみどりの窓口(営業時間 6:00-21:00)が設置されている。南口駅舎は関東鉄道所有の橋上駅舎で、自動改札機は設置されていない。真岡鐵道と関東鉄道常総線のホーム上には精算所がある。
 国鉄C11形蒸気機関車(こくてつC11がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。C11 325が真岡鐵道で動態保存されている。本機は1946年(昭和21年)3月28日に日本車輌製造熱田工場にて落成。4次形の後期製造グループに含まれ、「戦時設計」「戦時工程」による大幅な簡素化が図られていた。そのため、工作の容易化を図った角型の砂箱と蒸気ドーム被いを装着していた。C11 325はまず茅ヶ崎機関区に配属され、相模線や南武線、入換などに用いられた。21年後の1967年(昭和42年)3月、米沢機関区へ転出し、米坂線や左沢線で使用された。1972年(昭和47年)、左沢線で蒸気機関車の運転が終了されるにあたり、本機が「SLさよなら列車」を牽引し、その後廃車とされた。翌1973年(昭和48年)、新潟県水原町(現在の阿賀野市)水原中学校に無償譲渡、静態保存されることとなった。1996年(平成8年)、C12 66により「SLもおか」を運転していた真岡鐵道が、予備機として使用するため、3月27日に水原中学校から真岡鐵道真岡駅前に移設された。翌1997年(平成9年)11月より、JR東日本大宮工場(現在の大宮総合車両センター)にて動態復元工事が行われた。この復元工事にあたり、1次形にならい、特徴的であった角型ドームを通常の丸型ドームに交換した。翌1998年(平成10年)9月に動態復元工事が完了、10月に真岡鐵道に引き渡された。同月9日より試運転が行われ、この時「SLもおか」を牽引していたC12 66との重連での試運転が幾度か行われた。11月1日、全国の第三セクター鉄道による「ふるさとレールフェスタ」に併せて、C12 66を従えて初の営業運転に投入された。その後は、ホームグラウンドである真岡鐵道での「SLもおか」のC12 66検査時の予備機、および重連運転用として使用されている。
 国鉄C12形蒸気機関車(こくてつC12がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。軸重制限のある簡易線規格路線用の小型軽量な機関車として設計され、本形式からテンダー式のC56形が派生した。C12型は、昭和7年から昭和22年までに、282両製造されました。日本国内では真岡鐵道にC12 66が動態で保存されている。この蒸気機関車は、平成3年に福島県川俣町で静態保存していたものを、芳賀地区広域行政事務組合で譲り受け、平成6年3月に運行を開始しました。これによって24年ぶりに真岡線にSLが復活しました。1年を通じて土・日・祝日にC1266(川俣号)を運行しています。自社線内の運行には、おもにこれが充当される。1999年(平成11年)にNHK連続テレビ小説『すずらん』の撮影に使用された。
真岡ケーブルテレビも取材に来ている。
TBSやNHKも取材に来ている。 花束贈呈。
無料で配られている。 真岡鉄道の寅さん。
 DE10 1535 - DD13 55の代替として、同機の運用離脱前の2004年(平成16年)8月下旬にJR東日本から購入したものである。「SLもおか」の回送用に使われるが、「SLもおか」運転日に限り真岡駅への回送を兼ねて下館駅 - 真岡駅間で営業運転を行う。オハ50形・オハフ50形 - 「SLもおか」の客車として、JR東日本から譲り受けたもの。
 真岡鐵道モオカ14形気動車(もおかてつどうモオカ14がたきどうしゃ)は、2002年(平成14年)に営業運転を開始した真岡鐵道の気動車。 花崗岩(御影石)の境界杭は珍しい。
下館駅 - 下館二高前駅間の真岡鐵道の線路。
下館駅 - 下館二高前駅間の真岡鐵道の線路。1キロポスト地点。
 下館二高前駅(しもだてにこうまええき)は茨城県筑西市(旧下館市)岡芹にある真岡鐵道真岡線の駅である。車内アナウンスや一部の運賃表などでは下館を省き、「二高前」(にこうまえ)としている。
 下館二高前駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅。出入口は南北に2か所あり、ホームとの間はともにスロープとなっているが、傾斜が急なため通常の車椅子では自力の乗降はできない。ホーム裏手を通る道路を挟み自転車置場が設置されているが、住宅地内に新設された駅であり、駅前広場や駐車場、トイレ等はない。周囲に案内看板はない。
折本駅(おりもとえき)は茨城県筑西市にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
 折本駅構造 は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅。「SLもおか」や普通列車の交換も行われる。住宅の多い東側に、旧・日本国有鉄道(国鉄)時代に有人駅であった名残の古い駅舎が建っているが、構内踏切を渡った西側に柵はなく、国道294号線バイパスの側道へ直接出入りすることが可能である。
レールを利用した基礎? 折本駅駅舎。
久下田駅(くげたえき)は、栃木県真岡市久下田にある真岡鐵道真岡線の駅。「SLもおか」停車駅。
 久下田駅構造は相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅舎は二宮町の多目的ホールを兼ねている。跨線橋はなく、ホーム間の移動は構内踏切を利用する。
寺内駅(てらうちえき)は、栃木県真岡市寺内にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
 寺内駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。木造の駅舎を持つ無人駅である。旧・日本国有鉄道(国鉄)時代から駅舎の南側半分に乗車券の委託販売を兼ねた焼き鳥店が入居していたが、閉店した。
跨線橋という名の跨線橋(笑)
寺内駅 - 真岡駅間の跨線橋から見る真岡鐵道の線路。
 真岡駅(もおかえき)は、栃木県真岡市にある真岡鐵道真岡線の駅。「SLもおか」停車駅。本社と車両基地があり、蒸気機関車の形を模した駅舎がある。
 真岡駅構造は2面3線のホームに、下館方に切り欠きホーム(旧貨物ホーム)1線を併設した2面4線の地上駅。現駅舎は、1997年3月に竣工した。構内にある車両基地は旧・日本国有鉄道(国鉄)時代、水戸機関区真岡支区があり、キハ11形やキハ20形が配置されていた。このように、真岡駅は昔から車両の夜間滞泊の基地として機能している。
C1266(川俣号)動画リンク。
真岡鉄道の寅さんが書いた色紙。
 切り欠きホームには廃車車両が常時留置され、使用されていない。現在は真岡市が所有しており、当初は別の場所に展示される予定だったのが、諸般の事情で現在の場所に展示されている。現状では車両の移動も困難で、作業場所や費用の問題で解体はないとされているが、現在の経営状況などでは、今以上の整備は難しいという。
真岡駅の廃車置き場?に係留されてい車輌。
 SLもおか(エスエルもおか)とは、真岡鐵道の真岡線下館駅 - 茂木駅間にて1994年(平成6年)3月27日より運行されている蒸気機関車牽引による臨時列車である。
 国鉄C12形蒸気機関車(こくてつC12がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。 真岡駅のSL用転車台。
北真岡駅(きたもおかえき)は栃木県真岡市にある真岡鐵道真岡線の駅である。
 北真岡駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅。駅舎はないが、車両約1両分の屋根付き待合所が設置されている。一般道からは駅南側より出入りする。ホームへ昇降する階段が2か所設置されているが、車椅子対応のスロープはない。駅前には駐輪場、送迎一時利用用駐車場、公衆電話、公衆便所がある。
北真岡駅 - 西田井駅間の真岡鐵道の線路。
北真岡駅 - 西田井駅間の真岡鐵道の橋梁。
北真岡駅 - 西田井駅間の真岡鐵道の第二駒塚踏切より撮影。
SLの詩花の詩。 第二八切踏切。
北真岡駅 - 西田井駅間の真岡鐵道の五行川を渡る橋梁。
 西田井駅(にしだいえき)は栃木県真岡市西田井にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
 西田井駅構造は相対式2面2線のホームを有する地上駅で無人駅。茂木方面ホームは、ホームの一部に木造の屋根が設置されている。茂木方向に構内踏切があり、ホームとの間にはスロープが設置されている。
   
 西田井駅 - 北山駅間の第三益子街道踏切より撮影。
北山駅(きたやまえき)は、栃木県真岡市西田井字北山にある真岡鐵道真岡線の駅である。
 北山駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅である。ホーム脇はやや高くなっていて、ホームへは階段を降りる。また、ホームの真岡方面は、すぐ脇の踏切に達する階段がある。ホーム上には屋根付きのベンチがある。
益子駅(ましこえき)は、栃木県芳賀郡益子町にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
 益子駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で有人駅。ただし、早朝および夜間は駅員無配置になる。かつては2線あったが撤去された。駅舎と反対側に繋がる跨線橋がある。
益子駅には益子焼きが展示されている。 益子駅改札。
益子駅の跨線橋から見た真岡鐵道の線路。
七井駅(なないえき)は、栃木県芳賀郡益子町にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
 七井駅構造は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で無人駅。二階建ての駅舎がある。茂木寄りに構内踏切があり、茂木方面ホームには屋根付きのベンチがある。
保線車両用の引き込み線もある。
多田羅駅(たたらえき)は、栃木県芳賀郡市貝町にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅。
多田羅駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅である。
 市塙駅(いちはなえき)は、栃木県芳賀郡市貝町にある真岡鐵道真岡線の駅である。「SLもおか」停車駅で市貝町の代表駅でもある。
 市塙駅駅造は相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅。駅舎に面する側が茂木方面のホームで、下館方面のホームへは茂木方にある構内踏切を渡る。真岡鐵道転換後に完成した駅舎の中はベンチや時刻表、ポスターがある他は何も無い待合室のみであり、駅前広場に公衆トイレが別に設置されている。駅舎の壁面に描かれているのは、田野辺集落に伝わる県の無形民俗文化財である「武者絵」。
笹原田駅(ささはらだえき)は、栃木県芳賀郡市貝町にある真岡鐵道真岡線の駅である。
笹原田駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅である。
笹原田駅 - 天矢場駅間の光明寺踏切から撮影。
天矢場駅(てんやばえき)は、栃木県芳賀郡茂木町にある真岡鐵道真岡線の駅である。
 天矢場駅構造 は単式ホーム1面1線を有する地上駅で無人駅である。ホーム上には屋根付きのベンチがある。
天矢場駅 - 茂木駅間の真岡鐵道の線路。
 茂木駅(もてぎえき)は、栃木県芳賀郡茂木町にある真岡鐵道真岡線の駅である。真岡線の終点であり、「SLもおか」の終点でもある。
 茂木駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅で有人駅。構内には蒸気機関車用の電動式転車台がある。夜間滞泊も設定されている。
 国鉄C11形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。C11 325が真岡鐵道で動態保存されている。
真岡駅のSL用の転車台動画リンク  モオカ14形 - 2002年(平成14年)からモオカ63形の老朽代替車として導入された。
真岡駅の改札。 ひな祭り。 
茂木駅構内のおそば屋さんでけんちんそばを食べる。
 茂木駅は真岡線の終着駅。しかし茂木駅からはさらに、国鉄長倉線の計画があり、第38号「茨城県水戸ヨリ阿野沢ヲ経テ東野付近ニ至ル鉄道及阿野沢ヨリ分岐シテ栃木県茂木ニ至ル鉄道」を計画していた。茂木 - 長倉宿の国鉄長倉線として建設され、河井村(現茂木町)まで路盤は完工したが、開業しなかった。現在でも跡地が残っている。また、水戸寄りでは茨城交通茨城線が開業したが後に廃止。
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