廃線探索 頸城鉄道線

更新日時 2011年01月16日

 頸城鉄道線(くびきてつどうせん)は、かつて頸城鉄道自動車(現・頸城自動車)が運営していた、新潟県直江津市の新黒井駅と東頸城郡浦川原村(いずれも現上越市)の浦川原駅を結んでいた軽便鉄道路線。地元の利用者や鉄道ファンの間では「○」の中にアルファベットの「K」があしらわれた社紋に因んで「まるけい」と呼ばれていた。1971年に全面廃止された。線内で使用されていた2号蒸気機関車は「コッペル」の愛称で親しまれ、1966年5月に引退後、1972年5月から5年間、西武鉄道山口線で余生を過ごし、現在は同市頸城区百間町に保存されている。また廃線後、線路敷の一部には北越急行ほくほく線の建設用地になった箇所もある。日本有数の豪雪地帯を走るため、雪対策が施された軽便鉄道でもあった。とはいえ軽便規格で豪雪に立ち向かうのは苦労を要し、開業後23年で終日運転不能の日だけで125日あり、全休日のない年はこの間のうち6年しかなかった。しかし同じく頸城鉄道が展開したバス事業はさらに深刻であり、1933年の記録では浦川原 - 高田間の全休日は116日に達したほどだった。結果的には、このバス事業の雪対策の遅れこそが、軽便鉄道が生き延びた最大の理由であった。
駅一覧
新黒井駅 - 北四ツ屋駅 - 百間町駅 - 鵜之木駅 - 明治村駅 - 花ヶ崎駅 - 大池駅 - 飯室駅 - 下保倉駅 - 浦川原駅
上記写真はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
 頸城鉄道のラキ1形ラッセル車。1951年(昭和26年)に鉄道省魚沼軽便線のケ7153を改造して製作されました。大雪の時に後ろに機関車を着けて強い力で押してもらい、前に付けた鉄の羽根で雪をかき分けて進みます。レールの間は床下の羽根を下げてレールの横は側面の羽根を拡げてかきわけ、列車の走る道をつくり、雪国の冬の交通を確保し活躍しました。頸城鉄道(大正3年開業)が昭和46年廃止後、羅須地人鉄道協会に引き取られ成田ゆめ牧場にて保存しています。
 @旧浦川原駅跡。頸城バス発祥の地:この地、浦川原でマルケーのバスは誕生しました。東頸城郡では当社に先立って大正9年の松代自動車をはじめ5業者が路線ごとにバスを経営していましたが、当社もバスの直営を決定し、この場所に有った当社の頸城鉄道線終点浦川原駅の2階に自動車部を開設、昭和4年に浦川原〜直江津間18.0qの営業許可を得て8月1日から1日4往復の運転を開始、ついで同年10月28日には浦川原〜高田間23.5qの運転を開始しました。そして第2次大戦下のバス会社統合、戦後の急成長を経て当社は上越一円にバス網をめぐらしましたが、時代が移りバスを取り巻く環境も変わって、浦川原以東の乗り合いバスは平成8年から新しく発足した東頸バス株式会社に移管することになりました。この時に臨み当社バス発祥の碑を建立しその淵源を偲ぶものであります。
@頸城鉄道の下保倉駅 - 浦川原駅間の廃線跡。
A頸城鉄道の下保倉駅 - 浦川原駅間の廃線跡。ほくほく線うらがわら駅前。
B頸城鉄道の下保倉駅跡?
C頸城鉄道の飯室駅 - 下保倉駅間の廃線跡。道路の山側が廃線跡。
D頸城鉄道の飯室駅跡。国道253号線の飯室バス停側。
D頸城鉄道の飯室駅跡。この築堤が廃線跡か?
E頸城鉄道の大池駅 - 飯室駅間の廃線跡。道路から左へ行く道が廃線跡。
F頸城鉄道の大池駅跡。
G頸城鉄道の花ヶ崎駅 - 大池駅間の廃線跡。
H頸城鉄道の花ヶ崎駅跡。(現在花ヶ崎会館がある)
I頸城鉄道の明治村駅 - 花ヶ崎駅間の廃線跡。右写真真っ直ぐの道が廃線跡。
J頸城鉄道の明治村駅跡。
K頸城鉄道の鵜之木駅 - 明治村駅間の廃線跡。
L頸城鉄道の鵜之木駅 - 明治村駅間の廃線跡。
L頸城鉄道の鵜之木駅 - 明治村駅間の廃線跡。
M頸城鉄道の鵜之木駅跡。
N頸城鉄道の百間町駅 - 鵜之木駅間の廃線跡。
O頸城鉄道の百間町駅跡。
O頸城鉄道の百間町駅跡。
O頸城鉄道の百間町駅跡。(旧頸城鉄道株式会社本社:軽便歴史資料館)
O頸城鉄道発祥の地。百間町駅跡石碑。 O旧頸城鉄道株式会社本社:軽便歴史資料館
O頸城鉄道の百間町駅跡。
O頸城鉄道の百間町駅跡。
O頸城鉄道の百間町駅跡。(ガラス窓越しに撮影)
O頸城鉄道の百間町駅跡。(ガラス窓越しに撮影)DC92.
O頸城鉄道の百間町駅跡。(ガラス窓越しに撮影)コッペル2号機。
O上記白黒写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草  頸城鉄道-1985年(昭和33年)より転載。
O頸城鉄道の百間町駅跡。
O新黒井駅の駅名標。 O北四ツ屋駅の駅名標。
O百間町駅の駅名標。 O鵜之木駅の駅名標。
O明治村駅の駅名標。 O花ヶ崎駅の駅名標。
O大池駅の駅名標。 O飯室駅の駅名標。
O下保倉駅の駅名標。 O浦川原駅の駅名標。
P頸城鉄道の北四ツ屋駅 - 百間町駅の廃線跡。
Q頸城鉄道の北四ツ屋駅跡。
R頸城鉄道の新黒井駅 - 北四ツ屋駅の廃線跡。
S頸城鉄道の新黒井駅 - 北四ツ屋駅の廃線跡。
S頸城鉄道の新黒井駅跡。
 黒井駅(くろいえき)は、新潟県上越市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)信越本線の駅である。JR東日本の駅は頸城区西福島に、JR貨物の駅は大字黒井にある。北越急行ほくほく線の列車は直江津 - 犀潟間で運行されているが、当駅は全列車が通過するため利用できない。ホーム東側の空き地に、頸城鉄道線新黒井駅跡の石碑が建てられている。この新黒井駅跡の空き地は頸城自動車が管理しているが、一部が道路・駐車場となっている以外は未整備のままとなっている。
 黒井駅構造は島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホームの西側は下り列車が使用する1番線、ホームの東側は上り列車が使用する2番線である。ホームに隣接する上下本線のみJR東日本の管轄で、北側にある線路(後述)はすべてJR貨物の管轄である。駅舎は構内西側にあり、線路を跨ぐ跨線橋でホームと繋がる。無人駅である。駅舎には自動券売機、公衆電話、自動販売機、トイレなどがある。
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出典:はーさんの鉄道・旅・よしなし草