更新日時 2013年12月12日

 篠ノ井線旧線(西条駅-明科駅)篠ノ井線は長野県長野市の篠ノ井駅から長野県塩尻市の塩尻駅までを結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。事業基本計画および国土交通省監修『鉄道要覧』では篠ノ井駅を起点としているが、JR線路名称公告では塩尻駅を起点としており、また列車運行上は塩尻から篠ノ井へ向かう列車が下り、逆が上りとなっている。潮沢川に沿う地すべり地帯を通過していた在来線を新線に切り替える工事は、1988年(昭和63年)9月10日に完成した。昭和63年に新線が開通したため、廃線になった旧国鉄篠ノ井線がトレッキングコースとして整備されました。明治時代の面影が残るレンガ造りの漆久保トンネルや約3万本のケヤキを楽しむことができます。このコースは、JR明科駅から旧第2白坂トンネルまでの約6キロメートル、2時間半のコース。明科駅からタクシーで旧第2白坂トンネルまで行き、25‰の勾配を下ってきた方が楽である。タクシー代は約2,200円。
 @西条駅(にしじょうえき)は、長野県東筑摩郡筑北村西条にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)篠ノ井線の駅である。
 @西条駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅。留置線は一部の線路が剥がされ使用できない。互いのホームは跨線橋で連絡している。明科駅管理の簡易委託駅で、POS端末が設置されている。自動券売機は設置されていない。
A篠ノ井線の西条駅-明科駅間の八木踏切より撮影。
B篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。
B篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。国道403号線を潜る跨線橋と旧第1白坂トンネル。
C篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。旧第2白坂トンネルは閉鎖されている。
C篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。小型の橋梁が残る。
D篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。旧第2白坂トンネル付近には駐車場も整備されている。
E篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。34qポスト。このqポストは後から整備された様だ。
F篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。33.8qポスト。
G篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。33.5qポスト。
 H篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。33.3qポスト。潮沢信号場跡は長野県安曇野市(廃止当時は東筑摩郡明科町)にあった東日本旅客鉄道(JR東日本)篠ノ井線の信号場。篠ノ井線明科駅 - 西条駅は1902年の全通時潮沢川を遡って(旧)白坂トンネルを通るルートが設定されていたが戦後輸送力の増強のため設置されていたのが当信号場である。当信号場は(旧)第2白坂トンネル出口と(旧)第3白坂トンネル入口の間、明科駅から4.8km・西条駅から4.9kmの場所に設置されていた(設置時代は両駅距離は9.7km、廃止後の距離は9.0km)。(新)白坂トンネルの完成による全通時ルートの放棄により廃止された。当信号場は明科駅〜篠ノ井駅間に設置された他の信号場同様シーサスクロッシング1基と引込線2本を備えたスイッチバック式の信号場だった。
I篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。33qポスト。このqポストは当時のqポストの様である。
 J篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。漆久保トンネル。明治30年に開通した全長53mの総煉瓦造りのトンネルであり、百年前の鉄道トンネルの典型として文化財的価値が高い。開通当初より補修工事等が施されておらず、保存状態も良いため当時の面影をそのまま残している。また、トンネル内に付いている黒い煤は、当時蒸気機関車が走っていたことを伝えており、煉瓦色とのコントラストが鮮やかである。煉瓦は、現在の明科高校付近で焼かれ、そこから鉄道敷きにトロッコ線を設けて運搬されておりこのトンネルが開通するまでの苦労が思い起こされる。
J篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。漆久保トンネル。明科駅側。
K篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。踏切の跡が残る。
L篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。32.5qポスト。このqポストは当時のqポストの様である。
M篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。32.2qポスト。
N篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。信号機が残る。
O篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。32qポスト。
 O篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。自然災害に苦労した旧篠ノ井線。篠ノ井線西条駅〜明科駅間の工事は明治29年10月着工以来、潮沢川南側山地の裾野を削り、トンネルを穿ち、幾筋かの深い谷を埋めるなど難工事を克服して明治35年6月15日に開業した。しかしこの地域は長野県下でも有数な地滑り地帯であったため、開通後もしばしば、災害に見舞われていた。そのため、汽車が不通になったりすることもしばしばあり、復旧工事にあたっては徐行を強いられるなど難題の多い線路であった。大正13年、この付近で発生した地滑りは、鉄道線路が埋没し土砂に汽車が乗り上げ脱線転覆し、復旧にも相当の日時を費やしたと伝えられている(右写真)
P篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。踏切跡が残る。遮断機は後から設置されたようだ。
Q篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。31.5qポスト。
R篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。31.4qポスト。
S篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。31.2qポスト。
@篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。31qポスト。
A篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。小型の橋台跡が残る。
B篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。30.7qポスト。
C篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。30.5qポスト。
D篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。30.3qポスト。
E篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。18.2‰と25‰の勾配標。
F篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。30qポスト。
 F篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。三五山トンネル:明治30年代に建設された全長125mある煉瓦造りのトンネルである。天井のモルタル部分は、旧篠ノ井線が電化される直前(昭和46年頃)水滴が電線に付着するのを防ぐために吹きつけによる補修工事を施した。そのため、当時の煉瓦部分を確認出来るのは側面下方だけとなっている。この先から旧第2白坂トンネルまで最急勾配25‰の急坂が続くが、雨天時に蒸気機関車が滑って上がれないため勢いをつけて上がり直す光景も珍しくなかったという。
G篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。三五山トンネル内は照明が完備されている。
G篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。三五山トンネルの明科駅側。
H篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。
I篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。この先は道路に転用されている。
J篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。道路に転用されている。
K篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。川を渡る橋梁が有ったが、痕跡は残っていない。
L篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。
M篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。
N篠ノ井線の西条駅-明科駅間の廃線跡。
 O明科駅(あかしなえき)は、長野県安曇野市明科中川手にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)篠ノ井線の駅である。普通列車のほか、特急「しなの」の一部と快速(「みすず」を含む)が停車する。また当駅始発の列車も設定されている。
 O明科駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。留置線を有する。直営駅(駅長配置)であり、管理駅として西条駅 - 冠着駅間の各駅を管理している。みどりの窓口(営業時間 6:10 - 21:00)・自動券売機が設置されている。
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廃線探索 篠ノ井線旧線(明科駅-西条駅)