更新日時 2017年01月09日

廃線探索 琴平急行電鉄線
 琴平急行電鉄線は、1948年(昭和23年)に琴平参宮電鉄(琴参)に吸収合併された琴平急行電鉄(琴急)が、1930年(昭和5年)から1944年(昭和19年)にかけて運営していた鉄道路線である。本路線は金刀比羅宮への参詣路線としては最後に開業した路線であった。起点である坂出は、当時隣の丸亀と並んで本州と四国をつなぐ重要な港町であったことから、そこから古くより参拝者が多く訪れる金刀比羅宮への参宮路線の敷設は、多くの需要が見込めると考えられたのは当然のことであった。しかし、同区間を結ぶ鉄道路線としては、既に琴平参宮電鉄(路面電車)の坂出線・琴平線(1963年(昭和38年)に廃止)が存在していた。さらには鉄道省(後の国鉄)予讃本線支線(現・四国旅客鉄道(JR四国)土讃線)や琴平電鉄(現・高松琴平電気鉄道琴平線)が、この地域の中核都市であり宇高連絡船の発着する高松市から琴平まで路線を先に延ばしていた。そのため、本路線を含め計4社の路線が琴平への輸送を争うような事態になり、さらに香川県の各地から琴平へはバスも多く運行されていたことから、当時の人口からしても明らかな過当競争路線であった。その上沿線は人口希薄地帯であり、営業は不振が続いた。太平洋戦争激化に伴い1944年(昭和19年)1月に不要不急路線に指定され、各種設備を供出し営業を休止した。琴参合併後も路線免許は保持されていたが、1954年(昭和29年)9月に廃止申請がなされ、名実ともに廃止となった。
琴平急行電鉄線駅一覧
坂出駅 - 女学校前駅 - 川津駅 - 津ノ郷駅 - 池ノ駅下 - 讃岐富駅士 - 讃岐飯野駅 - 川西駅 - 郡家駅 - 垂水駅 - 妙見駅 - 公文駅 - 高篠駅 - 榎井駅 - 電鉄琴平駅
 @坂出駅は、香川県坂出市元町一丁目にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅。駅番号はY08。本四備讃線へ直通する列車も停車し、この系統には「瀬戸大橋線」の愛称がつけられている。かつては、路面電車の琴平参宮電鉄や金刀比羅宮へ向かう琴平急行電鉄なども発着していた。
 @坂出駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を持つ高架駅。1番線が単式、2・3番線が島式となっている。
A琴平急行電鉄線の川津駅跡。戦中に休止になった為、痕跡は一切残っていない。
B琴平急行電鉄線の川津駅 - 津ノ郷駅間の廃線跡。川を渡る橋梁が有った。
 C琴平急行電鉄線の津ノ郷駅 - 池ノ駅下間のの廃線跡。戦中に休止になった為、痕跡は一切残っていない。
D琴平急行電鉄線の池ノ駅下跡。バス停のような駅跡を示す看板が残る。
E琴平急行電鉄線の讃岐飯野駅跡。バス停のような駅跡を示す看板が残る。
 F琴平急行電鉄線の讃岐飯野駅 - 川西駅間のの廃線跡。戦中に休止になった為、痕跡は一切残っていない。
G琴平急行電鉄線の郡家駅跡。この先廃線跡は道路に転用。
H琴平急行電鉄線の郡家駅 - 垂水駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
I琴平急行電鉄線の郡家駅 - 垂水駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
J琴平急行電鉄線の郡家駅 - 垂水駅間の廃線跡。廃線跡はここから左側へ道路から逸れて行く。
K琴平急行電鉄線の垂水駅跡。この先も道路から逸れて廃線跡が続くが痕跡は残っていない。
L琴平急行電鉄線の妙見駅 - 公文駅間の廃線跡。廃線の痕跡は残っていない。
M琴平急行電鉄線の公文駅 - 高篠駅間の廃線跡。廃線の痕跡は残っていない。
N琴平急行電鉄線の高篠駅 - 榎井駅間の廃線跡。
O琴平急行電鉄線の榎井駅 - 電鉄琴平駅間の廃線跡。土讃線を潜る廃線跡が残る。
P琴平急行電鉄線の榎井駅 - 電鉄琴平駅間の廃線跡。廃線跡と解る場所が残る。
 Q琴電琴平駅(ことでんことひらえき)は、香川県仲多度郡琴平町にある高松琴平電気鉄道琴平線の駅。IruCa取り扱い窓口・IruCa定期券窓口がある。
 Q琴電琴平駅構造は1面2線のホームをもつ地上駅。 高松築港寄りに留置線がある。開業当時は金刀比羅宮の玄関口として2階建ての規模の大きな駅舎が建築された。2階にはレストラン(当初は直営、後に委託)が入っていたが第二次大戦中に閉店した。戦後も長らく駅舎はそのままであったが改築されて現在に至る。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『坂出市・丸亀市・琴平町』を掲載」