更新日時 2020年09月21日
十和田観光電鉄線は青森県三沢市の三沢駅から十和田市の十和田市駅までを結んでいた十和田観光電鉄の鉄道路線である。2012年(平成24年)4月1日付けで廃線となった。路線は大曲駅から十和田市駅までほぼ稲生川に沿うように敷設されていたが建設時に三本木開墾株式会社より線路用地として堤防上の提供を受けたことによる。駅は十和田市駅と三沢駅以外は無人駅で、無人駅には出札・改札がなくホームがあるのみであった。列車はワンマン運転を行っていたため無人駅から乗車する際は路線バス同様に乗車時に整理券を受け取って、降車時に整理券と運賃を支払うようになっていた。十和田市駅・三沢駅から乗車する場合は乗車券を購入して改札を通り、降車時に切符を回収する(集札)。無人駅での集札は1両目の運転士席から近い進行方向一番前の出口で運賃箱を用いて行う。このため、混雑時をのぞいて十和田市駅・三沢駅以外では進行方向一番前のドアしか開かなかった。2011年(平成23年)3月11日に発災した東日本大震災の影響で、鉄道事業の赤字を補っていた同社のホテルやバス事業の収入も減ったため、同社は沿線の三沢市、六戸町、十和田市にその後10年間で約5億円の資金援助を要請したが、自治体側は10月上旬に「経営改善が見込めない」と要請を拒否した。そのため、10月7日の十和田観光電鉄の臨時取締役会にて2012年(平成24年)3月末をもって廃線にし、バス転換する方針が決定、10月11日に十和田観光鉄道活性化協議会の臨時総会で発表された。 | |
駅一覧:十和田観光電鉄線 三沢駅 - 大曲駅 - 柳沢駅 - 七百駅 - 古里駅 - 三農校前駅 - 高清水駅 - 北里大学前駅 - 工業高校前駅 - ひがし野団地駅 - 十和田市駅 |
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@三沢駅は青森県三沢市大字犬落瀬字古間木にある青い森鉄道青い森鉄道線の駅である。2012年(平成24年)3月31日までは十和田観光電鉄(十鉄)が乗り入れていた。青い森鉄道三沢駅西口に隣接する場所に電車が発着していた元駅のバス待合室があった。2019年駅前広場の整備事業に伴い駅舎は解体。 (2020年07月19日撮影) |
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@十和田観光電鉄線三沢駅(2009年09月21日撮影) | |
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@十和田観光電鉄線三沢駅(2009年09月21日撮影) | |
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A十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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B十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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C十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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C十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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D十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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E十和田観光電鉄線の三沢駅 - 大曲駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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F大曲駅は、青森県上北郡六戸町犬落瀬にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった。 (2009年09月21日撮影) |
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F大曲駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ南北に走り、その西側にホームが置かれている。無人駅で駅舎はないがホーム上に小さな待合所が設置されていた。この駅は1935年に信号所として開設されたのが始まりで、1938年に駅に昇格となった。かつてこの駅は交換設備を有していたが1953年、その設備の使用をやめると同時に無人駅となった。なお、この地域周辺には「大曲」という地名は存在したことはない。駅名はこの付近で線路が大きく曲がるため「大曲」とつけられたという。(2009年09月21日撮影) | |
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F十和田観光電鉄線の大曲駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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G十和田観光電鉄線の大曲駅 - 柳沢駅間の踏切から撮影(2009年09月21日撮影) | |
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H十和田観光電鉄線の柳沢駅(2009年09月21日撮影) | |
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H十和田観光電鉄線の柳沢駅(2009年09月21日撮影) | |
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H十和田観光電鉄線の柳沢駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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I十和田観光電鉄線の柳沢駅 - 七百駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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J七百駅(しちひゃくえき)は青森県上北郡六戸町犬落瀬にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった。十和田観光電鉄線の中間地点よりやや三沢方にずれた場所に位置するが、十和田観光電鉄線では唯一列車同士の行き違いが可能な駅となっており、七百車両区の車庫も併設されていた。 (2009年09月21日撮影) |
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J七百駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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J七百駅の構図は島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームの十和田市方が階段になっており、ここから駅舎へ構内踏切がのびている。このほかに当駅は側線を数本持っており前述のとおり七百車両区の車庫となっていた。車両区は昭和60年(1985年)10月28日の十和田市駅の移転後、昭和61年(1986年)12月に、それまで十和田市駅構内にあったものを移設したものである。(2009年09月21日撮影) | |
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J無人駅であるが、有人駅当時からの小さな駅舎が残っている。この駅で列車同士の行き違いが出来るようになったのは昭和5年(1930年)6月9日のことで、昭和46年(1971年)12月16日に閉塞方式が票券閉塞式から単線自動閉塞式に改められた後、昭和47年(1972年)の3月に無人化された。無人駅で改札口はないものの、七百駅の入場券が十和田市駅・三沢駅で記念品として売られていた(2009年09月21日撮影) | |
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J七百駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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J2002年に余剰となっていた7904F・7909F・7911Fの両先頭車6両が同じく余剰となっていた7200系2両とともに青森県の十和田観光電鉄に譲渡された。VVVFインバータ制御車の他社譲渡はこれが日本初である。形式称号は7700系のまま、「デハ」の呼称が「モハ」に、車両番号の末尾2桁が若い順に01〜03に振り直されている。外観は側面のコーポレートマークの交換や、連結面に転落防止幌の設置や、前面貫通渡り板の撤去を行った程度だが、入線に際して自動放送装置などのワンマン運転対応設備と運賃箱・整理券発行器・運賃表示器・車内監視カメラ・非常通報装置が新設された。なお、車内のつり革には東急グループの東急百貨店とBunkamuraの広告が残っている。同時に座席モケットが新品に交換され、交通バリアフリー法に対応して、編成から外された車椅子スペース設置車のデハ7800形に代わってクハ7900形に一部座席を撤去した上で車椅子スペースが設置されている。また、オールステンレス車体、VVVFインバータ制御、SIV、平行カルダン駆動、ワンハンドルマスコンかつ電気指令式ブレーキ、冷房装置、車椅子スペースは十鉄としては本系列が初の導入となった(2009年09月21日撮影) | |
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J七百駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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Jモハ3600形(旧東急3650系電車) 1990年(平成2年)に東京急行電鉄から譲渡を受けた車両。導入当初は十和田観光電鉄独自の塗装に施されていたが2002年に営業運転から退くにあたって、東急時代のグリーンの塗装に施された。
東急での廃車後、デハ3655が両運転台に改造のうえ十和田観光電鉄へ譲渡され(モハ3603)、新設側運転台は平妻のままとされたため前後で違う前面を持つようになった。十和田観光電鉄での本車は、のちに東急7700系等の譲受による置換直前に十和田観光電鉄の標準色から東急時代のライトグリーン一色に塗り戻され2007年時点で花見電車等のイベント用として走行可能な状態であった。 (2009年09月21日撮影) |
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J十和田観光電鉄のED402は1962年、川崎車両で製作された35t級のEL(2009年09月21日撮影) | |
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JED300形:301(日立製作所製) 1951年(昭和26年)日立製作所凸形電気機関車です。昔は貨物輸送用で使われていましたが、貨物輸送廃止後は入れ換えや除雪等に使用されていた(2009年09月21日撮影) | |
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J無蓋車(2009年09月21日撮影) | |
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K十和田観光電鉄線の七百駅 - 古里駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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L十和田観光電鉄線の七百駅 - 古里駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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M十和田観光電鉄線の七百駅 - 古里駅間の廃線跡(2020年07月19日撮影) | |
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N古里駅(ふるさとえき)は青森県上北郡六戸町折茂にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった(2009年09月21日撮影) | |
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N古里駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ東西に走り、ホームは線路の北側に設けられている。簡単な構造の停留所で駅舎はなく、ホームの上に開放的な待合所が設けられているのみとなっている。無人駅(2009年09月21日撮影) | |
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N十和田観光電鉄線の古里駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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O三農校前駅(さんのうこうまええき)は青森県上北郡六戸町折茂にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった。ホーム一本のみの簡単な駅で、開業は昭和44年である。しかし、青森県立三本木農業高等学校が駅前にあるため、十和田観光電鉄では三沢駅、十和田市駅につぐ乗降客を誇っていた。(2009年09月21日撮影) | |
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O三農校前駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路は東西に走り北側に簡便なホームが設けられていた。無人駅で駅舎はないがホーム上には上屋と長椅子が設置されている。駅の南側を十和田観光電鉄の線路と並行して三本木原水路が流れている。また、三沢十和田線に沿って十和田市と六戸町の境界があり、駅は六戸町にあったが農業高校は十和田市にある。(2009年09月21日撮影) | |
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O十和田観光電鉄線の三農校前駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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P高清水駅(たかしずえき)は、青森県十和田市相坂にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった。(2009年09月21日撮影) | |
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P高清水駅単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ東西に走り、ホームは線路の北側に設けられていた。簡便な停留所で駅舎はなく、ホーム上に待合所があるのみとなってた。無人駅。駅の南側を十和田観光電鉄の線路と並行して三本木原水路が流れている。(2009年09月21日撮影) | |
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P十和田観光電鉄線の三高清水駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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Q北里大学前駅(きたさとだいがくまええき)は、青森県十和田市にある十和田観光電鉄線の駅であった。(2009年09月21日撮影) | |
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Q北里大学前駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅となっていた。 (2009年09月21日撮影) |
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Q十和田観光電鉄線の北里大学前駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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R工業高校前駅(こうぎょうこうこうまええき)は、青森県十和田市三本木にある十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅であった。(2009年09月21日撮影) | |
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R工業高校前駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。線路はほぼ東西に走り、ホームは線路の南側にあった。簡単な構造の停留所で駅舎はなく、ホームの上に開放的な待合所が設けられているのみとなっていた。無人駅。(2009年09月21日撮影) | |
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R十和田観光電鉄線の工業高校前駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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Sひがし野団地駅(ひがしのだんちえき)は、青森県十和田市ひがしのにある十和田観光電鉄線の駅。 | |
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Sひがし野団地駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅となっている。 | |
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S十和田観光電鉄線のひがし野団地駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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@十和田市駅(とわだしえき)は、青森県十和田市東一番町にある十和田観光電鉄線の駅であった。 | |
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@十和田市駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅である。駅機能は2階にある。社員配置駅で、十和田観光電鉄鉄道部が併設されていた。 | |
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@十和田観光電鉄線の十和田市駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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@十和田観光電鉄線の十和田市駅跡(2020年07月19日撮影) | |
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